2022.12.27

ナゲッツのニコラ・ヨキッチがNBA史上4度目となる歴史的なトリプルダブルを達成

ヨキッチ(右)が史上3人目の快挙[写真]=Getty Images
バスケ情報専門サイト

マレーのダンクで延長に持ち込み、ゴードンの一発で試合に決着
ヨキッチは41得点15リバウンド15アシストのトリプルダブル

 12月26日(現地時間25日、日付は以下同)に行われた今年のNBAクリスマスゲーム2022の5カードで、唯一延長にもつれたのはフェニックス・サンズとデンバー・ナゲッツによる一戦だった。

 第4クォーター残り11.0秒。ナゲッツはジャマール・マレーが強烈なドライビングダンクをたたき込んで同点に持ち込むと、両チームとも追加点を挙げられずに延長へ。

 ナゲッツは延長残り2分30秒にニコラ・ヨキッチのジャンパーが決まって6点差をつけるも、サンズはクリス・ポールのアシストからランドリー・シャメットの3ポイントシュート2本、ディアンドレ・エイトンのレイアップが決まり、残り1分2秒で1点差に詰め寄る。

 その後、両チームはショットミスすると、残り約30秒にディフェンシブ・リバウンドのこぼれ球を手にしたアーロン・ゴードンがそのままバスケットへ持ち込み、シャメット越しに迫力満点のダンクを炸裂。当初はオフェンシブ・ファウルをコールされたものの、インスタントリプレーによってカウントとなり、これが決定打となって最終スコア128-125でナゲッツが制した。

 オールスターのスラムダンクコンテストも含めて、これまでに見事なダンクを決めてきたゴードンは「これまででベストなゲームタイムダンクか?」と聞かれて「あぁ。(残り)時間とあのスコアだからね」と満足気。一方、リング下にいたヨキッチは「僕はオープンだった」とジョークを飛ばしていた。

複数のゲームタイムダンクで沸かせたゴードン(中央)[写真]=Getty Images

 ナゲッツはこの勝利で4連勝、直近8戦で7勝1敗と好調で、この日メンフィス・グリズリーズがゴールデンステイト・ウォリアーズに敗れたことで、21勝11敗でウェスタン・カンファレンス単独首位に浮上。翌27日にニューオーリンズ・ペリカンズが勝利したことで21勝12敗とし、0.5ゲーム差で肉薄しているものの、上々の戦績と言っていい。

 勝利したナゲッツではヨキッチがゲームハイの41得点に15リバウンド15アシスト、ゴードンが28得点13リバウンド、マレーが26得点5リバウンド5アシスト2スティール、ケンテイビアス・コールドウェル・ポープが15得点4アシスト2スティール。

 特に今シーズン、リーグトップとなる7度目のトリプルダブルをマークしたヨキッチは、40得点15リバウンド15アシスト以上というNBA史上4度目のスタッツで通算83度目のトリプルダブルを達成。

 これまで40-15-15をクリアしたのは、1961、1962年のオスカー・ロバートソン(元シンシナティ・ロイヤルズほか)、2016年のジェームズ・ハーデン(当時ヒューストン・ロケッツ)のみ。万能型ビッグマンはクリスマスゲームで新たな快挙を成し遂げた。

 一方のサンズは、鼠蹊部を痛めて3試合連続で欠場していたデビン・ブッカーが戦列復帰を飾るも4分20秒で左鼠径部の張りのため退場というアクシデントに見舞われるも、7本の長距離砲を沈めたシャメットがチームトップの31得点に6アシスト、エイトンが22得点16リバウンド2スティール2ブロック、ポールが17得点16アシストと、計6選手が2ケタ得点を残すも3連敗となった。

アーロン・ゴードンの関連記事