2022.02.08

クリッパーズデビュー戦で28得点を奪ったパウエル「僕は完璧にフィットすると思う」

上々のクリッパーズデビューを飾ったパウエル[写真]=Getty Images
バスケ情報専門サイト

 昨季途中に約6シーズン所属したトロント・ラプターズからトレードでポートランド・トレイルブレイザーズへ移籍したノーマン・パウエルは、昨夏5年9000万ドル(当時のレートで約98億1000万円)で再契約を結んでいた。

 ところが、2月5日(現地時間4日、日付は以下同)に成立したトレードで、ロバート・コビントンと共にロサンゼルス・クリッパーズへ移籍と、2シーズン連続でシーズン途中の移籍を余儀なくされた。

 トレードを知らされた時、パウエルは「エージェントが電話してきた時は信じられなかったね」と『Fox Sports』へ話していた。もっとも、カリフォルニア州サンディエゴで生まれ育ち、サンディエゴにあるリンカーン高校、そしてカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)出身のパウエルにとって、クリッパーズはホームへの帰還となっただけに、決して悪い移籍ではないと言っていい。

「このトレードで唯一残念だったのは…」。パウエルはそう切り出し、新たに家を購入し、家具をそろえたばかりだったことを明かしていた。

 そうして迎えた7日のミルウォーキー・バックス戦。クリッパーズは113-137で黒星を喫したものの、パウエルは23分59秒をプレーしてフィールドゴール成功率56.3パーセント(9/16)、3ポイント成功率50.0パーセント(4/8)、フリースロー成功率85.7パーセント(6/7)でチームトップの28得点に4アシスト。コビントンも23分17秒の出場で13得点4リバウンドと上々のクリッパーズデビュー。

「ノーム(パウエルの愛称)はバスケットへアタックしていたし、コビントンはディフェンスとエナジーをもたらしてくれた。このチームが微調整すべき部分はあるが、あの2人はいい仕事をしてくれたよ」とタロン・ルーHC(ヘッドコーチ)も新戦力のプレーに合格点を与えている。

 パウエルはラプターズ時代にカイル・ラウリー(現マイアミ・ヒート)とデマー・デローザン(現シカゴ・ブルズ)、ラウリーとカワイ・レナード(現クリッパーズ)と共にプレーし、ベンチプレーヤーからスターター、スコアラー役を務めてきた。

「これまでのキャリアで、僕はどんな役割でもこなしてきた。ローテーション入りしたり、外れることだってあった。カイルとデマー、カイルとカワイとも(トロントで)一緒にプレーしてきたんだ。だから僕はここで完璧にフィットすると思う。PG(ポール・ジョージ)とカワイと一緒にね」とパウエルは自信をのぞかせていた。

 レナードとジョージは現在ケガのため離脱しており、今季中に復帰できるか、復帰時期がいつになるのかが不明なのだが、クリッパーズに新たなスコアラー(パウエル)とディフェンダー(コビントン)が加わったことは間違いない。

ノーマン・パウエルの関連記事