2022.02.19

バイアウトの末にFAとなったドラギッチ…スロベニア出身のドンチッチの心境は?

ドラギッチ獲得を望むドンチッチ[写真]=Getty Images
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 2月15日(現地時間14日、日付は以下同)。ゴラン・ドラギッチがサンアントニオ・スパーズと契約バイアウトが成立し、ウェイブ(放出)された。

 48時間が経過し、35歳のベテランガードは18日に制限なしフリーエージェント(FA)となったのだが、現時点で新たな所属先が決まったとは報じられていない。

 ドラギッチが11日のトレードデッドラインにトロント・ラプターズからスパーズへ移籍し、バイアウト見込みと報じられた際、『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者が候補として報じたのはブルックリン・ネッツ、シカゴ・ブルズ、ゴールデンステイト・ウォリアーズ、ロサンゼルス・レイカーズ、ロサンゼルス・クリッパーズ、ミルウォーキー・バックスといったチーム。

 いずれも今季のゴールをチャンピオンシップ獲得と掲げるチームで、マイアミ・ヒート在籍時の2020年にNBAファイナルへ勝ち上がるうえで貴重な活躍を見せた技巧派レフティがどのチームと契約を結ぶのかは気になるところ。

 現状ではシックスマンのパット・カナトンを手の骨折で失い、レギュラーシーズン終了まで欠場見込みとなった昨季覇者バックスがリードしているという報道もあるなか、気になるのはやはりダラス・マーベリックス。19日に地元メディア『Dallas Morning News』へ掲載された記事の中で、ドラギッチと同じスロベニア出身のルカ・ドンチッチはニコ・ハリソンGM(ゼネラルマネージャー)へベテランポイントガードを獲得することについて話したものの、現時点でロースターを変えるプランはない姿勢だという。

 そのため、マブスはドラギッチ獲得競争に参戦していないものの、ドンチッチは「彼は僕の友人。誰だって、自分のチームにそういう人が欲しいものさ。そうなるか楽しみにしてる」と話しており、ドラギッチ加入を希望している。

 ドンチッチは5歳の頃からドラギッチを知っており、同じスロベニアのクラブでもプレーしており、2017年のユーロバスケットでは共に同国代表の主力として出場して優勝も飾った。

 3年連続でオールスターに選ばれたドンチッチは、キャリア4シーズン目の今季もここまで平均27.5得点9.2リバウンド9.0アシスト1.1スティールという好成績を残してマブスを引っ張っている。

 とりわけ2月に入ってからは絶好調で、8試合で平均36.3得点10.6リバウンド9.4アシストと絶好調。マブスには元スロベニア代表の指揮官イゴール・ココスコフがアシスタントコーチを務めていることもあり、ドラギッチとしても魅力的に映っているはず。

 はたして、ドラギッチがオールスターブレイク後にどのチームでプレーすることになるのか。今後の動向に注目していきたい。

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