2022.02.25

シモンズと共にネッツ入りしたセス・カリー「彼は誰に対しても謝罪する必要はない」

昨季シクサーズで共闘したカリー(左)とシモンズ(右)[写真]=Getty Images
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 NBAは2月25日(現地時間24日、日付は以下同)からレギュラーシーズン後半戦がスタートし、この日は7試合が組まれている。

 イースタン・カンファレンス8位のブルックリン・ネッツ(31勝28敗)は、ホームのバークレイズ・センターでボストン・セルティックス戦に臨むも、ケビン・デュラント(左膝)、カイリー・アービング(新型コロナウイルスのワクチン未接種)、ベン・シモンズ(背中)に加えて新加入のゴラン・ドラギッチ(コンディション調整)、ジョー・ハリス(足首)が欠場。

 現時点でネッツが戦力ダウンしていることは明白。特にシモンズについては昨夏からフィラデルフィア・セブンティシクサーズ側と対立しており、結局今季1試合も出場することなく11日のトレードデッドラインでネッツへ移籍。具体的な復帰時期は定まっていないものの、今季中にコートへ立つことが期待されている。

 昨季シクサーズでシモンズと一緒にプレーし、アンドレ・ドラモンドと共にトレードでネッツへ加入したセス・カリーは、昨季途中にこんな言葉を残していた。

「彼はフロアにいる皆へインパクトを与えてくれる。彼の持つエナジーだね。彼がたくさん得点しているかどうかは関係ないんだ。ディフェンス面で(相手チームへ)大混乱を引き起こすからね。ターンオーバーを誘発し、僕らのショット機会を増やすべくペースを上げてくれる。オフェンスをけん引してくれるからいつだってプラスなのさ」。

 3ポイントやフリースローなどアウトサイドシュートに難があるシモンズだが、カリーは司令塔としてチームメートたちを引っ張るシモンズを称賛しており、ディフェンスについても「ベンは僕らのために多くのことをやってくれる。リーグには高得点をたたき出す選手がたくさんいるけど、彼は毎晩抑え込んでくれる。間違いなく彼のやることなすことに感謝しているよ」と称えていた。

 そして25日に行なわれたシュートアラウンドで、カリーは『ESPN』へ自身の考えをこう口にしていた。

「ビジネスはビジネス。シーズン最初から彼はいなかったけど、皆が僕へ聞いてきた。もしベンが戻ってきたらどう思う? 彼は皆へ謝罪すべきか? とね。僕は(NBAが)ビジネスなんだと理解している。彼は誰に対しても謝罪する必要なんてない。彼がコートへ立てば、彼は自身にできることをこなしてくれると分かっている。彼自身にとってベストだと感じたことをやってきたんだから」。

「それに、チームは同じことをしていくさ。トレードしたんだからね。そのことも理解している。僕はずっとそこにいた。誰かに対して怒っているわけじゃない。僕らがコートへ立てばチームメートさ。問題ないよ。それに僕個人に対して彼が何かネガティブなことをやったことなんて何もない。だから僕は大丈夫さ」。

 シモンズとのプレーを問題視せず、むしろ再びプレーできることを期待するような言葉を発したカリー。もちろん、シモンズにとってネッツは新天地だけに、新たなチームメートたちとのケミストリーを新たに構築していく必要があるのだが、カリーのような昨季プレーした経験がある選手がいることも、シモンズにとって大きなプラスとなるのではないだろうか。

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