2022.03.26

カイリーのホームゲーム出場にKDは「彼はこの日がやってくるとわかっていたのさ」

ネッツのカイリー(左)とデュラント(右)[写真]=Getty Images
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 3月25日(現地時間24日、日付は以下同)。ニューヨーク市のエリック・アダムズ市長が新型コロナウイルスのワクチン未接種のアスリートがホームゲームでもプレーできることを許可した。

 この緩和によって最も恩恵を受けるのは、ブルックリン・ネッツカイリー・アービングだろう。今年1月6日のインディアナ・ペイサーズ戦で今季初出場を飾るも、ワクチン未接種のためニューヨークを本拠地に置くネッツのバークレイズ・センター、ニューヨーク・ニックスの本拠地マディソン・スクエア・ガーデンでプレーできず、一部を除くアウェイゲームのみの出場にとどまっていたからだ。

 カイリーは遠征では2連戦であろうと出場していたものの、ホームゲームではプレーできず、パートタイムだった。それでも、ここまで20試合に出場して平均28.5得点4.6リバウンド5.5アシスト1.4スティールを記録。

 さらにフィールドゴール成功率49.4パーセント、3ポイント成功率43.8パーセント、フリースロー成功率90.8パーセントと、ショットの精度もすばらしく、3月に入って40得点以上を3度、そのうち16日のオーランド・マジック戦ではキャリアハイの60得点という超絶パフォーマンスも披露してきた。

 チームメートのKDことケビン・デュラントは24日に「待ち遠しいね。彼がホームゲームでプレーすることで、ブルックリン・ネッツとニューヨークのファンにはエキサイティングな時間になる。俺たちのチームにとっても大きく、彼が戻ってくることができてハッピーさ。(レギュラー)シーズンを良い形で終えられることが楽しみだ」とコメント。

 ネッツは残り9試合のうち、6試合がホームゲームだけに、デュラントとカイリーという現役屈指の得点力を誇る2選手を起用できることは間違いなく大きい。

 イースタン・カンファレンス8位のネッツ(38勝35敗)は、7位のトロント・ラプターズ(41勝32敗)を3.0ゲーム差で追っており、9位のシャーロット・ホーネッツ(37勝36敗)とは1.0ゲーム差。

 もしこのままの順位でプレーイン・トーナメントを迎えると、第7シードをかけたラプターズとのプレーイン・ゲームはトロントで開催されるためカイリーは出場不可。そこで敗れた場合は9位と10位による一発勝負の勝者と、第8シードの座をかけて激突するため、カイリーという爆発力も備えた実力者が出場できることは非常に重要だ。

「カイリーはこのような(一部の試合しかプレーできない)状況でもすごく高いメンタリティを持っている。それに同じアプローチで臨めている。彼はこの日がやってくるとわかっていたのさ。本当に辛抱強かった。俺たちは今、前へと進むことができるんだ」とデュラント。

 ネッツのプレーオフ進出は現時点で決まっておらず、プレーイン・トーナメントで敗退する可能性もゼロではない。だがカイリーのホームゲーム出場が決まったことは、チームとしてさらに結束するきっかけとなる可能性は十分あるだろう。

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