2022.08.19

昨季ウォリアーズで王者となったウィギンズの目標は「(オール)ディフェンシブチーム」

昨季王者として今季へ臨むウィギンズ[写真]=Getty Images
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 8月17日(現地時間16日)。ビンス・カーター(元トロント・ラプターズほか)がホスト役を務めるポッドキャスト番組「The VC Show」へ、ゴールデンステイト・ウォリアーズのアンドリュー・ウィギンズがゲストとして出演した。

 カーターはNBA史上最長となる22シーズンをプレーしてきたレジェンド。ラプターズで1999年に新人王となり、迫力満点のダンクが注目を浴び、一躍スーパースターへと躍り出た。

 その後オールスターの常連となるも、キャリアを重ねるごとにスーパースターから所属チームのエース、スターター、シックスマン、ローテーションプレーヤーへと役割を変え、ベテランとしてメンター(助言者)という仕事もこなしてきた人物。

 一方、ゲスト出演したウィギンズは、2014-15シーズンにミネソタ・ティンバーウルブズで新人王に輝いたものの、ウルブズで伸び悩んでいた。だが20年2月のトレードでウォリアーズへ移籍すると、ステフィン・カリークレイ・トンプソンドレイモンド・グリーンを支える有能なロールプレーヤーへ転身。

 昨季は平均17.2得点4.5リバウンド2.2アシスト1.0スティールを残してオールスターへ初選出。プレーオフでも攻防両面で活躍し、ウォリアーズの4年ぶり通算7度目の優勝へ大きく貢献した。

 今季でキャリア9シーズン目を迎える27歳のウィングプレーヤーは、今季の“個人的な目標”についてこのように語っていた。

「僕がこのシーズンで本当に目指しているのは、(オール)ディフェンシブチーム。僕にとって大事なゴールになる。(昨季の)プレーオフで、僕に注目が集まっているといいね。だって今年、僕への投票はゼロだったんだ! 僕はそのことを受け止めてプレーオフへ臨んだのさ」。

 ウルブズ時代、ウィギンズのディフェンス力は注目されることはほとんどなく、むしろ守備面に難がある選手と評されていた。だがウォリアーズでカリーらベテラン勢、スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)らコーチ陣の指導もあり、ディフェンダーとしても頭角を現し、昨季プレーオフではNBAファイナルでジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)相手に好守を見せるなどディフェンス面で評価を上げた。

 とはいえ、本人が明かしたとおり、昨季レギュラーシーズン終了時点におけるオールディフェンシブチームの投票で、ウィギンズに1票を投じた者は皆無。それがウィギンズへモチベーションを与えたと言えるだろう。

 ただ、オールディフェンシブチームは毎シーズン10名しか選ばれない。オールスターは各カンファレンスから12名で計24名、オールNBAチームはファースト、セカンド、サードで計15名選ばれるため、この2つのアウォードよりも高いハードルとなる。

 それでも、昨季プレーオフで相手エースやベストプレーヤーを相手にフルコートでプレッシャーをかけたり、重要な場面でミスショット、ターンオーバーを誘発していただけに、この流れを今季へ持ち込むことができれば、ウィギンズに新たな勲章が加わる可能性は十分あるのではないだろうか。

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