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6月14日(現地時間13日、日付は以下同)に行なわれたボストン・セルティックスとのNBAファイナル第5戦で、ゴールデンステイト・ウォリアーズはトップスコアラーのステフィン・カリーが3ポイント9本すべてミスで16得点に終わったものの、104-94で制してシリーズに王手(3勝2敗)をかけた。
「我々は、彼のアスレティシズムとディフェンス、万能性を必要としていた。まさかこれほどの貢献を見せてくれるとは思っていなかったけどね」。
ウォリアーズのスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)が試合後に絶賛したのは、この試合でいずれもチームトップとなる26得点13リバウンドと大活躍したアンドリュー・ウィギンズだ。
「でもね。私は全て、いやほとんどのNBA選手への合図だと思っている。どんな選手にも、彼らにとってうってつけの場所(チーム)、適切なチームメートたちが必要なんだとね。ウィグズ(ウィギンズ)はすばらしくフィットしているよ」。
第4戦の17得点16リバウンドに続いて、この試合でもダブルダブルと貴重な活躍を見せたウィギンズは、ペイントアタックやミドルレンジジャンパー、第4クォーターには強烈なダンクをお見舞いして点を積み重ねただけでなく、セルティックスのセカンドチャンスを阻止するディフェンシブ・リバウンドを着実にもぎ取り、ジェイソン・テイタムら相手のスコアラーたちへのディフェンスも光り、攻防両面で大暴れ。
「ここにいることで、僕は勝利するカルチャーを経験できている気がしている。彼らはこれまでに勝ってきたし、NBAを支配してきた。このチームへ加入してから、彼らが僕を成功する位置へと引っ張ってくれたんだ。それに彼らは僕のベストを引き出してくれる。ベストなプレーを望んでいるんだ。そう、(彼らが)支えてくれているのさ」。
ウィギンズはカリーやクレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンといった複数回の優勝を飾ってきたベテランたちのサポートに感謝し、勝利の喜びをかみしめていた。
そんなスウィングマンについて、トンプソンは「このリーグで成功を収めるための最大のカギは引き受けることだと思うね。アンドリューが今夜やってのけたのはまさにそれだったのさ。ウィグズが誰かの上からダンクを決めても、これ以上エキサイトすることはない。でもあのプレーがチーム全体、さらにはベイエリアを本当に盛り上げてくれた」と絶賛。
2020年2月にディアンジェロ・ラッセルを絡めたトレードで、ミネソタ・ティンバーウルブズからやってきた15年の新人王ウィギンズについて、グリーンはこう話す。
「あのトレードで、俺たちは健康体になったこのチームにフィットする男が加わったと見ていた。彼はそれを見せ続けている。うまくなり続けているよ。彼は俺たちの要求を引き受けてきた。それがものすごく大きいんだ。あと1勝するために、俺たちは彼の活躍を必要としている」。
18年以来、4年ぶりの覇権奪回へ王手をかけたウォリアーズだが、現有戦力で優勝経験があるのはカリー、トンプソン、グリーン、アンドレ・イグダーラ、ケボン・ルーニーのみ。ウィギンズやジョーダン・プール、ゲイリー・ペイトン二世、オットー・ポーターJr.といったその他の選手たちにとっては初となるだけに、17日の第6戦で決着をつけることができるか注目だ。
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