2022.08.27

昨季王者ウォリアーズと1997年のブルズがプレーオフで残した“珍記録”とは?

昨季チャンピオンとなったウォリアーズ[写真]=Getty Images
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 NBAの2021-22シーズンは、ゴールデンステイト・ウォリアーズが4年ぶり通算7度目のチャンピオンに輝いて幕を下ろした。

 ステフィン・カリークレイ・トンプソンドレイモンド・グリーンのビッグ3に加え、アンドリュー・ウィギンズ、ジョーダン・プール、ケボン・ルーニーという強固な基盤を持つ王者は、今季も覇権争いの中心にいると言っていい。

 3年ぶりのプレーオフとなったウォリアーズは、4シリーズを16勝6敗で駆け抜けたのだが、1996-97シーズンのシカゴ・ブルズ以来、史上2度目の珍記録も残している。

 8月27日(現地時間26日)に『NBC Sports Bay Area』へ掲載された記事で、『Sportradar』は昨季のウォリアーズは97年のブルズ以来、ポストシーズンで該当するシーズンのMVP、最優秀守備選手賞(DPOY)、最優秀躍進選手賞(MIP)が所属するチームを倒してきたと報じている。

 ウォリアーズはファーストラウンドでMVPのニコラ・ヨキッチ率いるデンバー・ナゲッツ、カンファレンス・セミファイナルでMIPのジャ・モラント擁するメンフィス・グリズリーズ、そしてNBAファイナルではDPOYのマーカス・スマートが所属するボストン・セルティックスを撃破。

 一方のブルズは、72勝10敗の当時リーグ最多勝記録を塗り替えた95-96シーズンを上回ることこそなかったものの、69勝13敗をマーク。マイケル・ジョーダン、スコッティ・ピペン(ともに元ブルズほか)、デニス・ロドマン(元デトロイト・ピストンズほか)を中心とした布陣で圧倒的な強さを見せつけた。

 プレーオフではカンファレンス・セミファイナルでDPOYのディケンベ・ムトンボが君臨していたアトランタ・ホークス、カンファレンス・ファイナルではMIPのアイザック・オースティンが所属するマイアミ・ヒート、そしてNBAファイナルではMVPのカール・マローンが率いるユタ・ジャズを下して2連覇を成し遂げた。

 当時はファーストラウンドが3戦先勝と、優勝するために必要な勝利数こそ違いがあったものの、プレーオフは4つのシリーズを制さなければならず、同じ相手と最長で2週間も戦うだけに、82試合をこなすレギュラーシーズンとは別物。

 そうしたなかで、MVP、DPOY、MIPと、そのシーズンを象徴するアウォードを手にした選手たちが所属するチームを倒してきたことは、今後も珍記録として残り続けるかもしれない。