2022.08.21

シャックがカリーを絶賛「ステフ・カリーよりもいいプレーができるヤツはいない」

シャックからも高評価されたカリー[写真]=Getty Images
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 8月20日(現地時間19日)。レジェンドのシャックことシャキール・オニール(元ロサンゼルス・レイカーズほか)が、自身のポッドキャスト番組「The Big Podcast with Shaq」を更新し、ステフィン・カリーゴールデンステイト・ウォリアーズ)に最大級の賛辞を贈った。

「世界でもベストなプレーヤー、ステフ・カリーを倒すことは誰にもできないだろうな」

 するとホスト役を務めるニシェル・ターナーが「世界でもベストなプレーヤー? ステフ・カリーは世界でもベストプレーヤーなの?」と驚くも、シャックは「そうだ。圧倒的にな。俺はそう思うね」と自信を持って発言していた。

 公称216センチ147キロのシャックは、1990年代中盤から2000年代中盤にかけてペイントエリアを支配し、一時は誰も1対1では止められないと恐れられたセンター。

 NBAで19シーズンを戦い抜き、計4度の優勝を手にした男は、キャリア平均23.7得点10.9リバウンド2.5アシスト2.3ブロックにフィールドゴール成功率58.2パーセントを残してきた。

 一方のカリーは公称188センチ83キロのガードで、他を圧倒する身体能力があるわけではない。だが地道な努力を重ねてきた結果、歴代最高の3ポイントシューターとしての地位を確立し、昨季はウォリアーズで4度目の優勝を勝ち取り、自身初のファイナルMVPにも輝いた。

「ステフ・カリーよりもいいプレーができるヤツはいない。彼はタフショットを打ち、それを決めてしまうんだ。俺は彼がどこからキャリアを持ち込んできたのかも気に入っている」

「ベストシューターに、リーグのベストプレーヤーの1人になるべく、一生懸命に努力を積み重ねてきた。彼には敬意を表する。俺はあの男が大好きなんだ」。

 カリーはキャリア初期の頃に指揮官から絶大な信頼を得るには至らず、第4クォーターにはベンチに座らされることも多々あり、足首のケガにも苦しんだ。だがそこからはい上がり、キャリア4年目の2012-13シーズンにブレイクすると、翌13-14シーズンにオールスターへ初選出。

 その後も進化を続けていき、オールスターやオールNBAチームの常連となり、2シーズン連続でMVPに輝き、計4度のNBAチャンピオンとなった。今年1月、カリーは『The Athletic』へこんな言葉を残していた。

「バスケットボールを知っている人なら誰でも、僕が今いる位置を分かっているさ。信じられない方法でプレーしているからね。クリエイティブに切り開いたからね。シュートするのは皆大好きなんだ。でも年数を重ねて反復して練習をしていくことをスキップしてはいけない。僕はそれをやってきたし、このレベルにいる選手たちなら皆がやってきたんだ」。

 カリーは昨季もレギュラーシーズンで平均4.5本の長距離砲を沈めており、その成功率も38.0パーセントと、キャリアの中では低い部類に入るものの、厳しいマークがつくなかでこの成功率を残すことは並大抵のことではない。

 近年ではフィジカル面を強化してオフボールムーブやスクリーン、ピック&ロール時のコンタクトでも強靭になり、ディフェンス面の評価も上がってきており、決してスコアリング一辺倒の選手ではない。

 その努力の成果が発揮されたNBAファイナルでは、シリーズ平均31.2得点6.0リバウンド5.0アシストに3ポイント成功率43.7パーセントを残しており、世界中のバスケットボールファンを魅了。満場一致とはいかなくとも、カリーが現役ベストプレーヤーだというシャックの意見に反対意見が多く寄せられることはさすがにないはずだ。

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