2022.10.11

プレーオフ返り咲きを狙うブレイザーズ、先発陣最後の一角はジョシュ・ハートへ

ブレイザーズ在籍2年目のハート[写真]=Getty Images
バスケ情報専門サイト

リラード、サイモンズ、グラント、ヌルキッチにハートというスターターに

 昨シーズン、ウェスタン・カンファレンス13位の27勝55敗に終わり、9シーズンぶりにプレーオフ進出を逃したポートランド・トレイルブレイザーズにとって、今シーズンはポストシーズン返り咲きに向けて重要な1年となる。

 プレシーズンゲームはここまで1勝3敗で、10月12日(現地時間11日、日付は以下同)のゴールデンステイト・ウォリアーズ戦を終えると、20日にサクラメント・キングスとのレギュラーシーズン開幕戦を迎えることとなる。

 ここまでの戦績は負け越しているものの、この4戦を終えた時点で、ブレイザーズの今季スターター陣が決定したと『The Oregonian』が10日に報道。このチームはすでにポイントガードにリーダー兼トップスコアラーのデイミアン・リラード、シューティングガードにアンファニー・サイモンズ、パワーフォワードには今夏トレードで加入したジェレミー・グラント、センターにユスフ・ヌルキッチと、4つのポジションの先発が決まっていた。

 残り1枠のスモールフォワードはジョシュ・ハート、ジャスティス・ウィンズロウ、ナシール・リトルによる争いだったのだが、同メディアによるとハートがその座を勝ち取ったという。

 今年2月のトレードで、ニューオーリンズ・ペリカンズから加入したハートは196センチ97キロのウイングプレーヤー。ブレイザーズ加入後、13試合すべてに先発出場したハートは、平均32.1分19.9得点5.4リバウンド4.3アシスト1.2スティールにフィールドゴール成功率50.3パーセントを記録。

 チャウンシー・ビラップスHC(ヘッドコーチ)は、昨シーズン途中にペリカンズとのトレードでハート獲得を希望していた。彼の持つスキルやディフェンス力、バスケットボールIQ、勝利するためならどんなことでもやってやろうという意思を、指揮官は高く評価しており、今シーズンもスターターとして起用することを決断したということなのだろう。

 もっとも、196センチのハートを先発起用することで、リラード(188センチ)、サイモンズ(190センチ)と高さの面で相手チームとミスマッチが生じる可能性があることは否定できない。

 それでも、先発フォワード陣のハートとグラントは、いずれも複数のポジションをガード可能なディフェンス力を誇る好選手。昨シーズン、ディフェンシブ・レーティングでリーグワーストの116.9に終わったブレイザーズにとって、両選手がディフェンス面における主軸となりそうだ。

ジョシュ・ハートの関連記事