2022.10.30

ペイサーズに敗れ4連敗のネッツ…ナッシュHCは「エラーが多すぎる」と問題点を指摘

ペイサーズ戦を振り返ったネッツのナッシュHC[写真]=Getty Images
バスケ情報専門サイト

 10月30日(現地時間29日)、渡邊雄太所属のブルックリン・ネッツはホームのバークレイズ・センターでインディアナ・ペイサーズと対戦。序盤からアップテンポなオフェンスを交わす両チームだったが、この日はペイサーズの3ポイントシュート成功率が50パーセント(46本中23本を成功)と好調だったこともあり、終盤にかけてネッツは徐々に点差を広げられ、最終スコア116-125で4連敗を喫した。

 試合後、選手だけのミーティングを開くなど、局面を打開する策を練っているネッツ。チームを指揮するスティーブ・ナッシュヘッドコーチは、「災難だった」と記者会見でペイサーズ戦を振り返っている。現地メディア『ESPN』が伝えた。

「ほかにどう表現すればいいんだろうね。勝とうとする意志も、欲も、相手の流れを止めてリバウンドを奪うための連携も見られなかった。我々は試合に対してよりコミットしなければならないし、より気をつけなければならないよ」

 61-62と1点ビハインドで試合を折り返したネッツ。しかし、後半に入っても堅守でペイサーズの攻撃を停滞させることはなく、結果として高確率で3ポイントシュートを沈められる試合展開に。渡邊もファウルやターンオーバーを犯してしまい、守備で流れを引き寄せることは叶わなかった。

ペイサーズ戦で5得点2リバウンドをマークした渡邊[写真]=Getty Images

 ナッシュの会見後も固く閉ざされていたというネッツのロッカールーム。しばらくして選手が出てくると、そのまま静かにバークレイズセンターから去っていくなど、沈痛な空気が流れていたという。

「カバーリングやコミュニケーションの欠如について、選手とは話し合っている。ただ、エラーが多すぎる」とナッシュHCは現状の課題を述べている。「戦術の問題ではなく、プレーの問題だと考えている」。

 記者会見にはガードのベン・シモンズとフォワードのケビン・デュラントも出席。シモンズは「ミーティングは勝利するチームがするもの」、デュラントは「常にチームとして何をすべきかを話し合っている」と、選手間でチームの問題点を指摘し合っていると明かした。

記者会見に出席したシモンズ(左)とデュラント(右)/写真は10月22日のラプターズ戦[写真]=Getty Images

 ここまで白星は22日のトロント・ラプターズ戦のみと、大きく出遅れてしまったネッツ。「同じ競争心、同じ目的を見失っている。困難な状況を打開する唯一の方法は、個性と競争心を持つことだ」とナッシュHCは語っており、チームとしてもこれ以上の連敗は耐え難い。11月1日に開催されるペイサーズとの再戦では、何としても勝利をつかみ取りたいところだ。