2022.11.11

カイリー・アービングとナイキの契約は打ち切りか…ナイキの名誉会長が示唆

アービングは反ユダヤ主義的行為で球団から処分を受けた[写真]=Getty Images

 未だ収束の目処が経たないカイリー・アービングブルックリン・ネッツ)の反ユダヤ主義問題。SNSにそれを示唆するURLを投稿し、釈明の場でも事実を否定しなかったため、ネッツは感受性訓練の完了やヘイトと戦う組織への寄付など復帰に対して複数の条件を提示した。

 しかし、リーグ規定ではSNSの罰則に関して具体的な線引きがされていないことから、元同僚のジェイレン・ブラウン(ボストン・セルティックス)はNBA選手会の副会長としてアービングを一部擁護。さらに、アービングと面会したアダム・シルバーコミッショナーも事態の好転を示唆している。

 だが、生涯契約を結んでいるナイキとの関係性は、終焉に向かうかもしれない。ナイキの共同創設者で、現在名誉会長を務めるフィル・ナイト氏は、かつて経営した会社の体質を分析し、以下のように述べている。

「関係性が元通りになるとは思えません。ただ、真実はわかりません」

「カイリーは一線を越えてしまった。とても単純なことであり、彼はナイキとして受け入れ難い複数の声明を発表しました。それが、我々がカイリーとの関係を終わらせた要因です。私もそれで構いません」

 さらに、ナイトは以下のように付け加えた。

「我々は契約したアスリートがどれだけ優れているかだけではなく、性格にも目を向けています。科学では判断できないことですが、これは我々が非常に大切にしている項目です」

 同選手とナイキの衝突は、これが初めてではない。販売中止の発表が記憶に新しい『カイリー 8』の発売前には、デザインがリークしたことを受けて「クズだ。僕は(このモデルに)一切関与していない。ナイキは私の承諾なしに発売する計画なのだろう」と辛辣なコメントを残している。

 ファンを魅了するプレーは誰もが認めているが、オフコートでのトラブルが絶えない。同選手が引き起こした一連の騒動は、どのような終焉を迎えるのだろうか。

 文=Meiji

カイリー・アービングの関連記事