2023.07.10
11月16日(現地時間15日、日付は以下同)。フリーエージェント(FA)のアイザイア・トーマスのインタビューが『Ball Don’t Stop』へ公開された。
2011年のドラフト2巡目全体60位でサクラメント・キングスから指名された175センチ83キロの小兵は、持ち前の得点力と明るいキャラクターを持ち込み、キャリア3年目の2013-14シーズンには平均20.3得点6.3アシスト1.3スティールをマーク。
その後フェニックス・サンズを経て2015年2月にボストン・セルティックスへ加入すると、シックスマンとしてプレーオフ進出に貢献。2015-16、2016-17シーズンにはセルティックスの先発ポイントガードとしてリーグ有数のスコアラーとなり、オールスターに2度、2017年にはオールNBAセカンドチームにも名を連ねた。
だがそこからケガにも見舞われたことで成績は徐々に下降。昨シーズンはロサンゼルス・レイカーズ、ダラス・マーベリックス、シャーロット・ホーネッツで計22試合(うち先発は1試合)に出場して平均15.1分8.4得点1.3リバウンド1.5アシストを残したものの、現在は無所属となっている。
トーマスにとって、セルティックス在籍時の2016-17シーズンに平均28.9得点を残したことが今でも尾を引いているという。
「平均30得点を取っていた僕と比較してくる。だからリザーブとして平均12得点を残しても、動きが鈍ったことになってしまうんだ。僕はプレーしても、そうでなくてもチームを助けることができる。けどそれはもう聞いてもらえないんだ」
NBAの新陳代謝は激しく、トーマスがセルティックス時代のように1試合平均で20本近くのショットを放てる環境が容易できるチームはないだろう。
先週にはFAのドワイト・ハワードが台湾のチームと契約を結んだほか、カーメロ・アンソニーやエネス・フリーダム、トーマスも台湾のチームが獲得を狙っていると16日にマーク・スタイン記者が報じていることから、今後NBAで実績を積んだベテランたちがこぞって海外リーグでバスケットボールキャリアを続けていく可能性もある。
もっとも、33歳のトーマスは今でも自らの実力に自信をもっており、こんな言葉を発していた。
「僕にベンチスタートの役割を与えてほしい。そしたら18分で簡単に14(得点)4(アシスト)を残してみせる。僕ならインパクトを与えられる」
ポイントガードは毎年魅力的な選手たちがリーグ入りしていることもあり、最も生存競争が激しいポジションと言っても過言ではない。トーマスのように実績のあるベテランガードでも、ディフェンス面で不利になってしまうこともあり、なかなか手が出せないのだろう。
この先、トーマスは再びNBAのコートに立ってプレーできるのか。それとも、活躍の場を海外へ移してキャリアを続けていくことになるのか。今後の動向に注目していきたい。
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