2022.08.29
3月12日(現地時間11日、日付は以下同)。シャーロット・ホーネッツが142-120でニューオーリンズ・ペリカンズを下し、今季33勝目(35敗)を手にした。
マイルズ・ブリッジズが26得点8リバウンド9アシスト、テリー・ロジアーが25得点8アシスト、ラメロ・ボールが17得点6リバウンド9アシスト3スティールと主力が活躍。
そして3日に10日間契約を結んで加入したアイザイア・トーマスが14得点で勝利に貢献。2011年のドラフト最下位(2巡目全体60位)でNBA入りした175センチの小兵は、今季でキャリア11シーズン目をプレーしている。
そんなトーマスにとって、最も活躍していたのは14-15シーズン途中にフェニックス・サンズからトレードで加入し、16-17シーズンまで所属していたボストン・セルティックス時代だろう。
トーマスはセルティックスに在籍していた約2シーズン半で、オールスターに2度選ばれており、17年にはオールNBAセカンドチームにも選ばれた。17年のプレーオフではカンファレンス・ファイナル進出の立て役者となっており、エーススコアラーとして大暴れを見せていた。
だが17年夏にクリーブランド・キャバリアーズへトレードされてしまい、思わぬ形でセルティックスを退団。その後キャブズやロサンゼルス・レイカーズ、デンバー・ナゲッツにワシントン・ウィザーズなど、複数チームを転々としている。
先日トーマスは『The Athletic』へ古巣について「もし僕があのチームへ行っても、もはや僕のチームではないんだ。あそこは(ジェイソン)テイタムのチーム、ジェイレン・ブラウンのチーム、マーカス・スマートのチームなんだ。僕なら彼らのことを助けることができるかもしれない」と語るも、あくまで現実をこう捉えていた。
「それは実現してはいない。そしておそらくこれから先も起こらないだろう。僕は今自分がいるところにフォーカスしている。今いる場所はハッピーだよ。残りのシーズンもここにいられるといいね」。
セルティックスは昨年までイースタン・カンファレンス下位に沈んでいたものの、年明けから調子を上げており、12日を終えた時点で5位の41勝27敗まで順位を上げており、プレーオフ進出も濃厚。
テイタムやブラウン、スマートといったコアメンバーの周囲にはロバート・ウィリアムズ3世やアル・ホーフォード、デリック・ホワイトといった選手たちがいるため、セルティックスにトーマスの居場所はないというのが現状。それでも、ボストンのファンから受けたサポートは、トーマスにとって決して忘れられるものではないようだ。
「(ファンのサポートは)本当に大きな意味がある。まるでこれまで目にしたことがないもののようだった。妻といつもこのことについて話しているよ。本当にありがたいと思っている」。
トーマスのNBAキャリアが終わったわけではないため、今後この男がセルティックスへ帰還する可能性は決してゼロではない。ただ、少なくとも今季中に復帰することはさすがにないだろう。
とはいえ、トーマスにとってセルティックスでプレーした経験と、ボストンのファンから得た熱烈なサポートが今でも強烈に印象に残っていることは確かなようだ。
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