2023.07.10

NBA復帰なるか…アイザイア・トーマスが複数球団とワークアウト開催へ

NBA復帰を目指すアイザイア・トーマス[写真]=Getty Images
某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

 元オールスターガードのアイザイア・トーマスが、NBA復帰に向けてワークアウトを開催するようだ。

 身長175センチの小兵が最後にNBAでプレーしたのは、2022年のシャーロット・ホーネッツ在籍時にまで遡る。このときは17試合出場し、8.3得点、1.4アシスト、3ポイント成功率39.7パーセントを記録。しかし、ラメロ・ボールテリー・ロジアーといった優秀なポイントガードの中で定位置は確保できず、契約が更新されることはなかった。

 だが、ボストン・セルティックスの伝説は、再びNBAの舞台でプレーする目標を諦めてはいない。トーマスは、ラスベガスで開催されているサマーリーグ期間中にアピールしようとしている。

 ワークアウトの開催を予告したのは、ジャマール・クロフォードだった。シックスマン賞を3度受賞したクロフォードは、“BREAKING NEWS”のアラートとともに、トーマスが複数のNBA球団とワークアウトを開催すると予告。参加するチームは明かされていないものの、ラスベガスには球団関係者が集結しており、自身のクオリティーを披露するには絶好の場といえる。

 クロフォードとトーマスは、前者が主催するプロアマリーグ「Crawsover」でも共演。トーマスがワシントン・ウィザーズ在籍時には、クロフォードに加入のラブコールを送るなど、2人は友好な関係にある。

 トーマスは今年3月のシーズン中、「僕の電話に何か連絡があるかもね」とNBA復帰を示唆したものの、最終的な契約には至らず。また、公になった直近のワークアウトは、昨年9月にロサンゼルス・レイカーズと実施されていたものであり、自身にとっては久しぶりのショーケースとなる。

 同選手はサイズ不足という懸念を跳ね除ける必要があるが、類稀な得点力は未だ錆びれていない。ホーネッツ、レイカーズ、ダラス・マーベリックスに所属していた2021-22シーズンの100ポゼッション換算のスタッツは、30.9得点、3ポイント成功率39.7パーセントとなっており、セルティックスの全盛期と比較しても見劣るものではない。

 ポイントガードやベンチポイントが不足している球団は、前向きに検討するポテンシャルのある選手。果たして、トーマスは開幕前にロスター入りの切符を勝ち取ることができるだろうか。

文=Meiji

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