2023.08.29

バスケW杯で河村勇輝が見せた好プレーに小兵トーマスも反応「彼が支配していた!」

フィンランド戦で大暴れを見せた河村[写真]=Getty Images
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 8月27日に日本の沖縄アリーナで行われた「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」のグループフェーズのファーストラウンド第2試合で、日本代表はフィンランド代表を98-88で下した。

 日本は最大18点ビハインドを背負う劣勢ながら、ヨーロッパのチーム相手に劇的な逆転勝利でワールドカップ1勝目を獲得。両チーム最長の37分32秒コートに立ち、28得点19リバウンドをマークしたジョシュ・ホーキンソンサンロッカーズ渋谷)、持ち前のスキルを駆使して相手守備陣を突破した比江島慎宇都宮ブレックス)が17得点3アシスト、自慢の長距離砲を見事決め切って17得点3スティールを残した富永啓生(ネブラスカ大学)といった選手たちの活躍が光った。

 だが最も強烈なインパクトを放っていたのは河村勇輝横浜ビー・コルセアーズ)だろう。25日のドイツ代表戦でフィールドゴール成功率16.7パーセント(2/12)の計7得点に終わっていたポイントガードは、フィンランド戦で25得点9アシストの大暴れ。なかでも最終クォーターでは逆転へ導いた3ポイントプレーや相手を引き離す3ポイントシュートを放り込むなど会場を沸かせ、画面越しからもその存在感は際立っていた。

 この活躍に、現地メディア『BasketNews』は「172センチという身長はただの数字だということを証明した」とX(旧Twitter)へ投稿。さらに29日の早朝4時16分には、175センチの小兵としてNBAで11シーズンをプレーしたアイザイア・トーマス(現無所属)が河村の活躍に「彼が支配していた! すごいぞ。俺たちは小柄なガードだから団結していかなきゃな!」とリアクション。

 河村は自慢のスピードを存分に発揮したドライブでベースラインを走り抜けてパスやショットを決めたほか、トップ下で鮮やかなクロスオーバーを繰り出して相手選手を交わして3ポイントシュート、213センチのラウリ・マルカネン(ユタ・ジャズ)越しに容赦なく3ポイントを繰り出して決め切るなど終盤のスコアリングショーで多くの人たちを沸かせた。

 現在、34歳のトーマスは昨シーズンこそNBAでプレーしなかったものの、ボストン・セルティックス在籍時にはオールスターに2度、オールNBAセカンドチームに選ばれており、2016-17シーズンにはキャリアハイの平均28.9得点(リーグ3位)を奪うなど、175センチ83キロの小兵ながら絶大な人気を誇っていた。

 先日行われた『クロウズオーバー』のチャンピオンシップでは51得点10アシストを残すなど、34歳となった今もその得点力は健在。

 29日の20時10分から沖縄アリーナでスタートする日本とオーストラリア代表による一戦は、勝利チームがセカンドラウンド進出となる大一番。相手チームが警戒してくるなか、22歳の河村がどんなパフォーマンスを見せてくれるかは必見だ。

フィンランド相手に超絶プレーを連発した河村[写真]=Getty Images

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