2024.03.06
8月27日に日本の沖縄アリーナで行われた「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」のグループフェーズのファーストラウンド第2試合で、日本代表はフィンランド代表を98-88で下した。
日本は最大18点ビハインドを背負う劣勢ながら、ヨーロッパのチーム相手に劇的な逆転勝利でワールドカップ1勝目を獲得。両チーム最長の37分32秒コートに立ち、28得点19リバウンドをマークしたジョシュ・ホーキンソン(サンロッカーズ渋谷)、持ち前のスキルを駆使して相手守備陣を突破した比江島慎(宇都宮ブレックス)が17得点3アシスト、自慢の長距離砲を見事決め切って17得点3スティールを残した富永啓生(ネブラスカ大学)といった選手たちの活躍が光った。
だが最も強烈なインパクトを放っていたのは河村勇輝(横浜ビー・コルセアーズ)だろう。25日のドイツ代表戦でフィールドゴール成功率16.7パーセント(2/12)の計7得点に終わっていたポイントガードは、フィンランド戦で25得点9アシストの大暴れ。なかでも最終クォーターでは逆転へ導いた3ポイントプレーや相手を引き離す3ポイントシュートを放り込むなど会場を沸かせ、画面越しからもその存在感は際立っていた。
この活躍に、現地メディア『BasketNews』は「172センチという身長はただの数字だということを証明した」とX(旧Twitter)へ投稿。さらに29日の早朝4時16分には、175センチの小兵としてNBAで11シーズンをプレーしたアイザイア・トーマス(現無所属)が河村の活躍に「彼が支配していた! すごいぞ。俺たちは小柄なガードだから団結していかなきゃな!」とリアクション。
He was killing!! I see you killa. Us small guards gotta stick together!! https://t.co/w73JRdAJPY
— Isaiah Thomas (@isaiahthomas) August 28, 2023
河村は自慢のスピードを存分に発揮したドライブでベースラインを走り抜けてパスやショットを決めたほか、トップ下で鮮やかなクロスオーバーを繰り出して相手選手を交わして3ポイントシュート、213センチのラウリ・マルカネン(ユタ・ジャズ)越しに容赦なく3ポイントを繰り出して決め切るなど終盤のスコアリングショーで多くの人たちを沸かせた。
現在、34歳のトーマスは昨シーズンこそNBAでプレーしなかったものの、ボストン・セルティックス在籍時にはオールスターに2度、オールNBAセカンドチームに選ばれており、2016-17シーズンにはキャリアハイの平均28.9得点(リーグ3位)を奪うなど、175センチ83キロの小兵ながら絶大な人気を誇っていた。
先日行われた『クロウズオーバー』のチャンピオンシップでは51得点10アシストを残すなど、34歳となった今もその得点力は健在。
29日の20時10分から沖縄アリーナでスタートする日本とオーストラリア代表による一戦は、勝利チームがセカンドラウンド進出となる大一番。相手チームが警戒してくるなか、22歳の河村がどんなパフォーマンスを見せてくれるかは必見だ。
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