2023.08.31
8月27日、「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」の1次ラウンドが行われ、グループEでは男子日本代表(FIBAランキング36位)がフィンランド代表(同24位)と沖縄アリーナで対戦した。
第1クォーターをリードして終えた日本だったが、第2クォーターでフィンランドの猛攻を受けると、第3クォーター残り2分46秒にはこの試合最大となる18点ものビハインドを背負う。それでも、そこから10点差に詰めて第4クォーターに望みをつなぐと、中盤に河村勇輝(横浜ビー・コルセアーズ)のバスケットカウントで逆転に成功。最後まで一丸となって戦った日本は、98-88で歴史的な勝利をつかんだ。
「コートに立つ以上は言い訳できないので、今日第4クォーターでコートに戻されたときは、足がぶっ壊れてもいいと思いながらプレーしました」
そう語った渡邊雄太(フェニックス・サンズ)は、ドイツ戦で20得点6リバウンド2ブロックの活躍を見せたものの、この試合では29分33秒の出場でわずか4得点にとどまった。しかし、ディフェンスでは2ブロックを記録すると、相手の絶対的エースであるラウリ・マルカネン(ユタ・ジャズ)とマッチアップ。体格で劣る状況のなか、試合終盤の重要な場面では213センチのスコアラーに決定的な仕事をさせなかった。
「世界のチームに勝つには激しいオールコートディフェンスでプレッシャーかけて、3ポイントを打つというバスケットしかないです。普通に綺麗なバスケットをしようとしたら、もしかしたらいい勝負はできるかもしれないですけど、勝ち切るまではいかないんで。一種のギャンブルみたいなバスケットをしないといけないなかで、今日は勝ち切れたのが本当に良かったです」
足を引きずる場面も見られるなど、満身創痍のなかすべてを出し尽くした渡邊だが、「本当に大きな1勝なんですけど、まだまだ僕たちはこれからなんで。次のオーストラリアに勝てばパリオリンピックに大きく近づくと思いますし、この1勝で満足してしまえばパリを逃すことになるので、明後日のオーストラリア戦も絶対に勝ちます」と、試合後にすぐさま気持ちを引き締めた。
また、渡邊はこの勝利はチームだけのものではないと話し、「直前にも関わらずチケットを買ってくれたり、元々買ってた人も含め、一丸となって僕たちのことを応援してくれたので、皆さんには感謝しかないです」と沖縄アリーナに詰めかけたファンへ感謝のメッセージを送った。
「河村から試合後に『雄太さん、まだまだ引退させませんよ』という力強い言葉をもらいました」と明かした渡邊。29日に対戦するオーストラリアは、9人の現役NBA選手を擁する世界ランキング3位の強豪だが、大きな一歩を踏み出した日本代表がどのような戦いを見せてくれるのか注目だ。
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