2022.12.30

試合終盤の14連続得点で勝利を飾ったザイオン「『彼は勝者だった』と言ってもらいたい」

キャリアハイの43得点をマークしたザイオン[写真]=Getty Images
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 12月29日(現地時間28日)に行われたミネソタ・ティンバーウルブズ戦。ニューオーリンズ・ペリカンズは前半を終えて49-55と6点ビハインドを背負った。

 第3クォーターに入ってザイオン・ウィリアムソンが19得点をたたき出し、同クォーター終了時点には2点差まで詰め寄る。すると両チームによる一戦はリードが入れ替わるシーソーゲームとなるも、ウルブズが徐々にリード。そして試合時間残り3分26秒にディアンジェロ・ラッセルのジャンパーが決まり、ウルブズが5点差(110-105)をつける。

 するとザイオンがフリースローや3ポイントシュート、フックショットにレイアップ、ダンクとたたみかけ、ペリカンズが119-118でウルブズを下して連勝を4へ伸ばした。

「彼はボールを取って走り抜けていった。彼はフットボールをしている。僕らがバスケットボールをプレーしているのにね。僕たちでは彼に触れられず、ガードできない。やってくれたよ」

 この試合で27得点4アシスト2スティールを残したラッセルは、試合終盤に一挙14得点の爆発でペリカンズを勝利へと導いたザイオンを称賛。この日ザイオンはキャリアハイの43得点に3リバウンド5アシストの大暴れ。リング左側を攻め立てたザイオンは、ウルブズのペイントエリアを強襲。フィールドゴール成功率66.7パーセント(14/21)、フリースロー成功率73.7パーセント(14/19)でショットをねじ込んだ。

 『ESPN Stats & Info』によると、ペリカンズのフランチャイズ史上、ゲーム最後の14得点を1人で締めくくったのはザイオンが初。そしてこの勝利でペリカンズはウェスタン・カンファレンス首位(22勝12敗)へ躍り出た。

 そのペリカンズを引っ張る22歳のフォワードは「勝者と言ってもらいたい」と話す。

「僕はオールドスクールな選手たちをたくさん見てきた。彼らのマインドセットを理解しようとしてきたんだ。そして彼らには同じマインドセットがあった。人は勝者として記憶しているんだ。だから、バスケットボールのゲームが終わりを迎えた時、僕はいろんな人たちから『彼は勝者だった』と言ってもらいたいんだ」

 ペリカンズではザイオンのほか、トレイ・マーフィー三世が21得点、CJ・マッカラムが20得点6アシスト2スティール、ヨナス・バランチュナスが12得点11リバウンド、ナジ・マーシャルが12得点7リバウンドをマーク。

 ザイオンは「CJが僕を見て『偉大な選手になりたいなら、今こそステップアップする時だぞ』と言ってくれた。あれこそ僕が必要としていたモチベーションだったんだ」と、ベテランガードへの感謝もしていた。

 昨シーズンを右足の骨折のため全休していたザイオンだが、今シーズンはここまで26試合に出場し、平均33.4分25.8得点7.0リバウンド4.7アシスト1.2スティールにフィールドゴール成功率60.7パーセントと、見事な活躍を見せている。

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