2023.01.02

現地メディアが選ぶ各大陸のオールタイムNBAチーム…アジアには渡邊と八村が選出

アジアのオールタイムNBAチームに選出された渡邊(左)と八村(右)[写真]=Getty Images
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 NBAの2022-23シーズンもそろそろ前半戦が終わろうとしているが、今シーズンも国際色豊かなスーパースターたちがリーグを盛り上げている。

 現地メディアの「FADEAWAY WORLD」は、南極大陸を除く6つの大陸のオールタイムNBAチームを紹介した。最高峰のバスケットボールリーグには、世界中の一流選手が集まっており、すべての大陸が強力なチームを形成できるほどに国際化が進んでいる。

 それでは、各大陸で生まれた選手たちで構成された現時点での歴代最強チームを見ていこう。

6大陸のオールタイムNBAチーム

※選手は国籍でなく出身地で選出

【オールタイム 北米NBAチーム】
■マジック・ジョンソン(元ロサンゼルス・レイカーズ)アメリカ
コービー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)アメリカ
マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)アメリカ
レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)アメリカ
■シャキール・オニール(元ロサンゼルス・レイカーズほか)アメリカ

【オールタイム 南米NBAチーム】
マヌ・ジノビリ(元サンアントニオ・スパーズ)アルゼンチン
■リアンドロ・バルボサ(元ゴールデンステイト・ウォリアーズほか)ブラジル
■ルイス・スコラ(元ヒューストン・ロケッツほか)アルゼンチン
アル・ホーフォード(ボストン・セルティックス)ドミニカ共和国
■ネネ(元デンバー・ナゲッツほか)ブラジル

【オールタイム アフリカNBAチーム】
■スティーブ・ナッシュ(元フェニックス・サンズほか)南アフリカ共和国
パスカル・シアカム(トロント・ラプターズ)カメルーン
ジョエル・エンビード(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)カメルーン
■アキーム・オラジュワン(元ヒューストン・ロケッツほか)ナイジェリア
■ディケンベ・ムトンボ(元アトランタ・ホークスほか)コンゴ民主共和国

【オールタイム ヨーロッパNBAチーム】
ルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)スロベニア
■ドミニク・ウィルキンス(元アトランタ・ホークスほか)フランス
ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)ギリシャ
ダーク・ノビツキー(元ダラス・マーベリックス)ドイツ
ニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)セルビア

【オールタイム オセアニアNBAチーム】
カイリー・アービング(ブルックリン・ネッツ)オーストラリア
ベン・シモンズ(ブルックリン・ネッツ)オーストラリア
スティーブン・アダムズ(メンフィス・グリズリーズ)ニュージーランド
アンドリュー・ボーガット(元ゴールデンステイト・ウォリアーズほか)オーストラリア
■ルーク・ロングリー(元シカゴ・ブルズほか)オーストラリア

【オールタイム アジアNBAチーム】
渡邊雄太(ブルックリン・ネッツ)日本
オムリ・カスピ(元サクラメント・キングスほか)イスラエル
八村塁(ワシントン・ウィザーズ)日本
■イー・ジャンリャン(元ミルウォーキー・バックスほか)中国
■ヤオ・ミン(元ヒューストン・ロケッツ)中国

 北米は5人全員がアメリカから選出され、文句なしの最強チームが完成した。また、優秀なビッグマンが豊富な南米やアフリカは、強力なインサイドの布陣を形成。さらに、ヨーロッパとオセアニアには最多となる3人の現役選手が名を連ねた。特にヨーロッパには2年連続のMVP受賞者であるヨキッチとアデトクンボに加え、今シーズンはMVP級の活躍をしているドンチッチという華やかなメンバーとなった。

 そして、アジアには日本から渡邊と八村の2人が選出された。現地の記者は、リーグランキングのトップを走れるほど高確率な渡邊の3ポイントシュートを紹介すると、八村については「まだまだ自身の価値を証明する時間が十分にある」とポテンシャルの高さを評価した。

 日本が誇る現役NBA選手たちがリーグで爪痕を残しつつあるのは喜ばしいことだが、アジア大陸の最高戦力はやはりヤオ・ミンだ。8度のオールスター選出に加え、オールNBAチームに計5度選ばれると、ロケッツの永久欠番となった。また、同じく中国のビッグマンであるジャンリャンと、堅実なロールプレーヤーとしてリーグに定着したイスラエルのカスピが選ばれている。

 現状としてアジアはほかの大陸に比べて実績や戦力で劣るが、渡邊と八村の今後の活躍や、新たな世代の選手たちにより、この差は少しずつ埋めていくことができるはずだ。

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