2023.01.19

選手、コーチとしてセルティックスで計3度の優勝に貢献したクリス・フォードが他界

選手、コーチとしてNBAでレガシーを残したフォード[写真]=Getty Images
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 1月19日(現地時間18日、日付は以下同)。ボストン・セルティックスは、元選手でヘッドコーチ(HC)を務めた経験を持つクリス・フォード(享年74)が18日に他界したことを、リリースを通じて発表した。

 フォード氏の家族はリリースのなかで「クリスは家族、友人、チームメートたちに愛されました。家族とボストンの街、ファン、そしてセルティックスファミリー全体をとても愛していました。幸いにも彼の人生の一部であったすべての人たちへ、いつも敬意と謙虚さを示した人でした」と述べていた。

 196センチ86キロのシューティングガードとして、フォードはデトロイト・ピストンズとセルティックスで計10シーズンをプレー。NBAで3ポイントシュートを初めて成功させ、1981年にはセルティックスで優勝を経験。

 1981-82シーズン終了後に現役を引退すると、1983-84シーズンからセルティックスでアシスタントコーチ(AC)、1990-91シーズンから指揮官へ就任し、1994-95シーズンまで同チームで指揮を執り、1984、1986年にはACとして2度の優勝を飾った。

 選手として通算794試合の出場で平均27.8分9.2得点3.0リバウンド3.4アシスト1.6スティールを残したフォードは、HCとしてセルティックス、ミルウォーキー・バックス、ロサンゼルス・クリッパーズ、フィラデルフィア・セブンティシクサーズを指揮して通算323勝376敗(勝率46.2パーセント)を残してきた。

 1980年代にフランチャイズプレーヤーとして3度の優勝に大きく貢献したラリー・バードにとって、フォードはルーキーシーズン(1979-80)では先輩、全盛時にはAC、キャリア晩年はHCだった。

 バードがリリースのなかで「クリスは我々が成功するうえでチームメート、コーチ、それに友人として、重要な部分を占めていました」と述べたとおり、フォードは選手、コーチとしてセルティックスを支えてきたと言っていい。

 フォードがバスケットボール界へ捧げてきたすべてのことに感謝するとともに、ご冥福をお祈りいたします。