2024.03.05
デンバー・ナゲッツの若きスター、マイケル・ポーターJr.はかつてドラフト1位候補とまで言われた底知れぬポテンシャルを本格的に開花させつつある。未だケガのリスクと隣り合わせであることに変わりはないが、今シーズンは出場した32試合すべてに先発。2年連続MVPのニコラ・ヨキッチはもちろん、ジャマール・マレーやアーロン・ゴードンを擁した爆発力のあるバックコートとのケミストリーも年々高まり、リング獲得は現実的な目標となっている。
ポーターJr.はスポーツに秀でた大家族の下に誕生。ミズーリ大学のコーチを務める父ポーターSr.と母リサは8人の子どもに恵まれ、ポーターJr.の在学中には2人の姉と弟が同じ大学バスケ部に所属する、異例のシチュエーションが話題になった。
そんなエリートぞろいのポーター家に、悲痛なニュースが舞い込んできた。デンバー大学に在籍する一家の三男、コバン・ポーターが死亡事故に関与し、1月23日(現地時間22日)に逮捕されたようだ。
地元紙『The Denver Post』によると、同日午前1時54分にデンバー南部で自動車事故が発生。デンバー警察のカート・バーンズ氏は、2台の車両が巻き込まれたこの事故で、運転手1人が死亡し、危険運転致死傷罪の疑いでコバン・ポーターを逮捕したと報告した。
バーンズ氏は、逮捕に関する情報ならびに事故の詳細をこれ以上提供できないとしたものの、この事故にポーターJr.が関与したことを示す情報はないと述べた。また、ナゲッツの広報担当者も『The Denver Post』に対してポーターJr.が関与していないことを強調した一方、同日に開催されたオクラホマシティ・サンダーとの一戦は“個人的な理由”により欠場すると発表した。
コバンは、高校最後のシーズンをリンク・プレップでプレーし、1試合平均19得点4.5リバウンド5アシストを記録。その後、デンバー大に進学し、2022年は28試合の出場で1試合平均24.1分のプレータイムを与えられた。同11.4得点はチーム2位の成績で、シーズン中には26得点のシーズンハイをマーク。さらに、同41.3パーセントの3ポイントシュート成功率は、NCAA1部のサミット・リーグ(アメリカ中部のカンファレンス)でトップの成績で、今後の成長が期待されていた。
コバンはオフに負った前十字靭帯断裂からのリハビリ中であり、事故はデンバー大から車でわずか2分の場所で発生した。
なお、大学の広報担当者は『The Denver Post』からの連絡を受けて以下の声明を発表した。
「悲劇的で、悲痛な状況にあり、我々は事故に巻き込まれた人々、家族、友人各位に心からお悔やみ申し上げます。支援を必要とするデンバー大のコミュニティメンバーは24時間365日、カウンセリングサービスを含むキャンパスのすべてリソースをご利用いただけます」
文=Meiji
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