2024.03.23
デンバー・ナゲッツとマイアミ・ヒートによる「NBAファイナル2023」は、シリーズ第3戦を終えてナゲッツが2勝1敗でリード。6月10日(現地時間9日、日付は以下同)にフロリダ州マイアミのカセヤ・センターで第4戦が行われる。
ここまでのシリーズ3試合で、ナゲッツはニコラ・ヨキッチが平均33.3得点14.0リバウンド9.3アシスト1.0ブロック、ジャマール・マレーが同26.0得点6.7リバウンド10.0アシスト1.0スティールとチームをけん引するダイナミックデュオが大活躍。
その一方、レギュラーシーズンでヨキッチ(平均24.5得点)、マレー(同20.0得点)に次ぐチーム3位の同17.4得点を残していたマイケル・ポーターJr.が苦しんでいる。2日のファイナル初戦こそ14得点13リバウンド2ブロックを残すも、5日の第2戦は5得点6リバウンド、8日の第3戦では2得点7リバウンドに終わっていた。
第1戦でフィールドゴール成功率31.3パーセント(5/16)、3ポイントシュート成功率18.2パーセント(2/11)だった24歳のフォワードは、試合を重ねるごとに成功率も落ちており、3戦を終えてシリーズ平均7.0得点8.7リバウンドにフィールドゴール成功率25.8パーセント、3ポイントシュート成功率15.8パーセントと不発。
9日の練習日にメディア応対をこなしたマイケル・マローンHC(ヘッドコーチ)は、ファイナルで不振のポーターJr.とKCPことケンテイビアス・コールドウェル・ポープについてこのように話していた。
「本当に多くの人たちが、すぐさま人を追い出しているように思うね。確かに、今のマイケル・ポーターはショットが決まっていないが、彼が素晴らしいシューターなのはみんなが分かっている。彼がどれほどの選手なのかもね。…彼が正しいショットを繰り出し、我々がチームとしてそれを生み出しているなら、私は彼とKCPが必要だ。あの2人はこの3試合で見せてきたことよりもずっといいことは分かっているからね。彼らはシュートを打ち続けていかなければならない。それがスランプを脱する唯一の方法だからだ」
ショットが思うように決まっていないポーターJr.だが、指揮官が「我々はマイケルのことを信じている。彼がこのチームの先発スモールフォワードだ。彼は必ずビッグゲームを見せてこのチームのチャンピオンシップ獲得を助けてくれるさ」と口にしていたように、チームからの信頼は厚い。
ヒートとのファイナルで、ポーターJr.は試合を重ねるごとにプレータイムも減少。第3戦では21分19秒に終わり、シックスマンのブルース・ブラウン(28分37秒)よりも短い出場時間に終わっていた。
「自分のショットに自信がないと感じているとは言わない。なにかプレッシャーのようなものを感じているんだ。僕はただ落としているだけ。ボールが(リングへ)入らないことはときどきあることなんだ。多くのショットを落としてしまっているだけ」
自身の現状についてそう話したポーターJr.は、決して自信を失っているわけではなかった。「チームメートたちが僕のショットを信用してくれているのは知っている。コーチたちもね。だから僕はやってみせるよ」と第4戦に向けて意気込んでいた。
今年のプレーオフで18試合に出場しているフォワードは、20得点以上を2度記録しており、16得点以上に達した6試合でナゲッツは5勝1敗と、ポーターJr.の得点力は着実にチームの勝利へ直結しているだけに、この男が復調して爆発できるかも注目していきたい。
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