2023.08.29
レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)は2022年12月に38歳の誕生日を迎えたにもかかわらず、未だ微塵の衰えも感じさせない。今シーズンは1月9日(現地時間8日)時点で1試合平均29.1得点8.2リバウンド6.7アシストという驚異的なスタッツを記録。得点に限定すればキャリアでも5本の指に入る成績であり、リバウンドもキャリア平均を上回っている。まさに己の存在はプレーで示しており、玉座から退くつもりはまだまだなさそうだ。
“キング”の底から湧き上がるモチベーションは、ブロニー・ジェームズとの共演にある。
ブロニーはシエラ・キャニオン高校の3年生。そのため、父親とのプレーが実現するのは、最速でも2024-25シーズンとなる。
レブロンは、過去に「俺はどの球団が(ブロニーにプロ入りの可能性がある)2024年および2025年のドラフト1巡目指名権を持っているかを追いかけている」とコメントするなど、息子とともにプレーする願望を度々公言。それは息子とプレーできるのであれば、どの球団にでも行くという意志の表れだが、最近の『ESPN』のインタビューでは、そのスタンスをわずかに調整したようだ。
「同じジャージを着ていてもいいし、息子とのマッチアップでもいい。彼はポイントガードで、俺はセンターだ。だけど、俺はチームが求めていることを何でもこなせる。ただ、(シアトル・マリナーズでMLB史上初の親子現役プレーを果たした) ケン・グリフィー・シニアとジュニアのようになれたら幸せだし、それが理想なんだ」
ブロニーはポイントガードとして着々と成長しており、最近はゲーム内で父親顔負けのレッグスルーダンクを披露するなど、ハイライトも少なくない。
Bronny EASTBAY in game 😱 @KingJames pic.twitter.com/35Gb76X4Lw
— Ballislife.com (@Ballislife) January 7, 2023
しかし、DJ・ワグナーやジャスティン・エドワーズなどが在籍する2023年クラスにおいて、ブロニーの評価は『ESPN 100』で34位、『247 Sports』で40位と、アーリーエントリーでNBA入りするには少し物足りない印象。世界トップクラスの実力者が集結するNBAでプレーするには、さらなるステップアップが必要だろう。
レブロンはブロニーの将来について、彼と積極的に会話はしていないものの、息子が父親の背中を追いかけていることは理解。偉大な父はそんな息子に厳しいながらも愛のあるメッセージを送った。
「息子に将来の夢を尋ねると、彼は『NBAでプレーしたい』と言う。もし彼がその夢を実現したいのであれば、もっと努力しなければならない。俺はすでにリーグにいるわけだから、あいつを待っているだけだ」
「彼が俺に辿り着くには、長い道のりが待っているな(笑)」
カリーム・アブドゥル=ジャバー氏(元レイカーズほか)の歴代最多得点の更新が目前に迫るレブロンは、トップコンディションを保ちながら、遥か高みで息子の到着を待ち望んでいる。
文=Meiji
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