2023.02.16
八村塁の“第二章”が開幕した。本拠地『クリプト・ドットコム・アリーナ』でロサンゼルス・レイカーズの一員としてデビューを果たした八村は、22分間の出場で12得点、6リバウンドという上々の滑り出しを見せ、自身の初陣に花を添えた。
地元紙『Los Angeles Times』は試合後、“レイカーズのデビュー戦で見せた八村の総合力”との見出しで記事を掲載。そこでは八村本人の感想とともに、コーチやチームメートからのポジティブなリアクションが紹介されている。
この日は、チームの大黒柱の1人であるアンソニー・デイビスもケガから復帰し、ロスターに帰還。8度のオールスターは新たなバディとなる八村とともにコートに立ち、ウィザーズで対峙した時のことを思い出したという。
「(塁は)すべてをこなせる選手だった。ワシントン時代に対峙した彼はいつも、オフェンス・ディフェンスの両サイドでインパクトを放っていたよね」
「今夜、僕らは彼を気持ちよくプレーさせようとした。彼が何でもできることはわかっている。ポストアップも多かった。ミッドレンジシューターとしても本当に素晴らしいし、フェイスアップからのシュートもそうだ。彼のことを得点できる選手と認識している」
「チームメートには、塁がポストに入れるように動けと伝えていた。彼には『ダブルチームされなかったら、パスはするな。自分の仕事をしろ』と言ったよ。そして、彼はポストからターンアラウンドを選択し、ファウルを引き出したよね。彼は本当にフロアの両サイドで僕らのことを助けてくれる。もちろん、チームに適応するには時間を必要とするだろう。でも、今夜の彼はうまく溶け込んでいるように見えた」
一方、指揮官のダービン・ハムHCは、八村の豊富なオフェンスオプションに言及。同時に、プレー選択の正確性にも及第点以上の評価を与えている。
「彼は正しいプレーをする。キャッチ&シュートからの3ポイントやポストアップを含め、3つのレベルから得点できる選手を迎えることができた。試合中、私は彼の背番号をコールして、ボールをポストに入れるよう指示した。優れたミッドレンジがあり、リムに接近すればダンクを試みようと、懸命にプレーする」
「でも、塁はまだ若い。ここで正しいプレーを続け、何年にもわたり彼を指導すれば、シームレスに適合するだろう」
さらに、絶対的リーダーのレブロン・ジェームズも八村の名前こそ挙げなかったものの、「203センチメートルのウイングが増えたのは気分がいいね」と笑みを浮かべた。
チームには、ラッセル・ウェストブルック、トーマス・ブライアント、トロイ・ブラウンJr.ら、古巣時代の仲間がいるのも心強い。八村は新天地で燻った2年間を清算し、伝統のレイカーネイションでさらなる飛躍を誓う。
文=Meiji
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