2023.02.10

ラッセルら即戦力を加えたレイカーズ、デイビスは「緊迫感をもってやっていかないと」

ドラフト指名されたレイカーズへ復帰となったラッセル[写真]=Getty Images
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課題の3ポイント改善に向けて期待されるラッセルとビーズリー
運動量豊富なバンダービルトやビッグマンのバンバをロスターへ加える

 2月10日(現地時間9日、日付は以下同)。ロサンゼルス・レイカーズは前日の9日を含めた2日間で2つのトレードを断行し、ロスターを大幅に入れ替えた。

 9日の3チーム間トレードでは、ラッセル・ウェストブルック、ファン・トスカーノ・アンダーソン、デイミアン・ジョーンズ、2027年のドラフト1巡目指名権(条件付き)をユタ・ジャズへ放出し、マリーク・ビーズリージャレッド・バンダービルト、ミネソタ・ティンバーウルブズからディアンジェロ・ラッセルを獲得。

 そして翌10日には4チーム間のトレードでパトリック・ベバリーをオーランド・マジック、トーマス・ブライアントをデンバー・ナゲッツへ手放し、マジックからモー・バンバ、ナゲッツからデイボン・リードとドラフト2巡目指名権を加えた。

 193センチ87キロのラッセルは、もともとはレイカーズが2015年のドラフト1巡目全体2位で指名した左利きのポイントガード。ブルックリン・ネッツ時代にオールスターへ選出された2018-19シーズンには平均21.1得点3.9リバウンド7.0アシスト1.2スティールを残した実績を持つキャリア8年目の26歳。

シューターとして期待がかかるビーズリー[写真]=Getty Images

 キャリア7年目のビーズリーは、193センチ84キロのシューティングガードで、昨シーズンはウルブズで平均12.1得点2.9リバウンド1.5アシストに3ポイントシュート成功率37.7パーセント(平均3.0本成功)を残し、ウルブズの球団新記録となる1シーズン240本の長距離砲を沈めた。

 9日終了時点で、レイカーズは3ポイントシュート成功率33.8パーセントでリーグ26位、平均10.5本成功ではリーグ29位。そのチームにとって、今シーズンに平均17.9得点6.2アシストに3ポイントシュート成功率39.1パーセント(平均2.7本成功)を誇るラッセル、同13.4得点に3ポイントシュート成功率35.9パーセント(平均3.1本成功)を残すビーズリーは、先発バックコートとして3ポイントシュートが課題のチームを助けることが期待できる。

 また、206センチ97キロのバンダービルトは運動量豊富な若手フォワード。キャリア5年目の23歳は、216センチのウイングスパンに高い身体能力、闘争心を兼備しており、今シーズンはジャズで平均8.3得点7.9リバウンド2.7アシスト1.0スティールにフィールドゴール成功率55.6パーセントを残しており、レブロン・ジェームズ八村塁のバックアップを務めることになりそう。

フロントコートへ厚みをもたらすバンダービルト[写真]=Getty Images

 レイカーズは10日に行われたホームのミルウォーキー・バックス戦を106-115で落として3連敗。ウェスタン・カンファレンス13位の25勝31敗で、まずはプレーイン・トーナメント進出最終枠にいる10位のポートランド・トレイルブレイザーズ(27勝28敗)とのゲーム差2.5を縮めていくことが必須となる。

 バックス戦で23得点16リバウンドをマークしたアンソニー・デイビスは「もちろん、俺たちはこのチームにどんな選手たちがそろっているか分かっている。俺たちはフロアで一丸となってやっていかなきゃいけない。緊迫感をもってやっていかないと。彼ら(新加入選手たち)は動き出す準備ができているよ」と、今後に向けて意気込んでいた。

 レブロン、デイビスの周囲にデニス・シュルーダーロニー・ウォーカー四世オースティン・リーブス、八村といった選手たちに加え、ラッセルにビーズリー、バンダービルト、バンバ、リードを獲得したレイカーズが、プレーイン進出へ向けてどんな巻き返しを見せるか必見だ。

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