2023.02.20
2月9日(現地時間8日、日付は以下同)に合意と報じられた3チーム間トレードで、ラッセル・ウェストブルックはロサンゼルス・レイカーズからファン・トスカーノ・アンダーソン、デイミアン・ジョーンズ、2027年ドラフト1巡目指名権(条件付き)とともにユタ・ジャズへ移籍となった。
キャリア15年目のウェストブルックは、190センチ90キロのポイントガードで、レギュラーシーズン通算トリプルダブル達成数(198回)でNBA歴代トップを誇る34歳のスーパースター。
レイカーズ在籍2年目の今シーズンは、序盤からシックスマンへ転向し、ここまで計52試合の出場で平均28.7分15.9得点6.2リバウンド7.5アシスト1.0スティールに加え、トリプルダブルを4回記録している。
新たに加入するジャズは、9日終了時点でウェスタン・カンファレンス11位の27勝29敗と、まだまだプレーイン・トーナメント進出圏内へ順位を上げる可能性は十分あるのだが、今夏に制限なしフリーエージェント(FA)となるベテランガードは、バイアウト後にウェイブ(保有権を放棄)され、制限なしFAになる様相となっている。
というのも、ジャズは昨年夏からロイス・オニール(現ブルックリン・ネッツ)、ルディ・ゴベア(現ミネソタ・ティンバーウルブズ)、ドノバン・ミッチェル(現クリーブランド・キャバリアーズ)を放出。現有戦力には先日オールスターに初選出されたラウリ・マルッカネンを筆頭に、ウォーカー・ケスラー、コリン・セクストン、オチャイ・アバジというヤングコアがおり、複数のトレードによって2029年までで計15本のドラフト1巡目指名権(一部は条件付き)を手にしており、チームを再構築しているところだからだ。
するとこのトレードが報じられた後、『Bleacher Report』のクリス・ヘインズ記者は、ウェストブルックがバイアウトになった場合、ロサンゼルス・クリッパーズとシカゴ・ブルズが獲得に関心を示すだろうと報道。また、同メディアのエリック・ピンカス記者は、昨年12月の時点でウェストブルックがトレード後にバイアウトとなれば、マイアミ・ヒートが移籍先候補になると報じている。
2017年にMVPへ選出され、75周年記念チームにも選ばれたウェストブルックは、これまでにシーズン平均トリプルダブルを4度も達成してきたスーパースター。この男が今後どのチームでプレーするのかは気になるところだ。
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