2023.03.04

好調キングスを引っ張るディアロン・フォックス「タイトルを争うチームになりたい」

8戦連続の30得点超えとなったフォックス(中央)[写真]=Getty Images
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 3月4日(現地時間3日、日付は以下同)。サクラメント・キングスはホームのゴールデン1・センターでロサンゼルス・クリッパーズを迎えた。両チームは2月25日に2度の延長の末に176-175でキングスが辛勝し、NBA歴代2位の計351得点を記録していた。

 この日はキングスが第4クォーター残り8分の時点で13点のリードを手にしていたのだが、クリッパーズの猛反撃に遭い、残り51.2秒にポール・ジョージの長距離砲が決まって124-125と逆転を許してしまう。

 するとキングスはドマンタス・サボニスのショットで逆転するも、ジョージにレイアップを決められて残り33.1秒に1点ビハインド。ディアロン・フォックスがプルアップジャンパーをミスして窮地に陥るも、クリッパーズはラッセル・ウェストブルックエリック・ゴードンからのパスを受け取れずに痛恨のターンオーバー。

 キングスは再びフォックスへ託すもジャンパーをミスし、万事休すかと思いきや、リバウンド争いでサボニスがファウルを獲得。残り7.0秒にフリースロー2本を確実に沈めて128-127で激戦を制した。

 オールスターブレイク後、無傷の5連勝としたキングスでは、フォックスがゲームハイの33得点に7リバウンド7アシスト、サボニスが23得点10リバウンド7アシスト、ハリソン・バーンズが20得点7リバウンド、ケビン・ハーターが18得点、キーガン・マレーが14得点5リバウンド、トレイ・ライルズが10得点8リバウンド、マリーク・モンクが8アシストをマーク。

 この試合を終えて、キングスはウェスタン・カンファレンス3位の37勝25敗。17年ぶりのプレーオフ進出へ向けて、レギュラーシーズン後半戦でも順調に白星を積み重ねている。

「最高さ。最高の気分だね。だって僕にとって初めてなんだ。僕らはタイトルを争うチームになりたい。それはこの街と組織にとって素晴らしいことなんだ。自分たちのために、僕らはもっと大きなことを欲している」

 試合後に今シーズンについてそう語ったフォックスは、ここまでキャリアハイの平均25.5得点に4.3リバウンド6.3アシスト1.1スティール、さらには自己最高のフィールドゴール成功率51.6パーセントをマーク。

 今年オールスターへ代替選出された25歳のスコアリングガードは、2月にリーグ2位の平均32.0得点を残すなど好調を維持しており、これで8試合連続の30得点超え。

 『ESPN Stats & Info』によると、キングスのフランチャイズ史上、これまでに8試合連続で30得点以上を奪ったのはオスカー・ロバートソン、ネイト“タイニー”アーチボルドのみ。フォックスはバスケットボール殿堂入りを飾ったレジェンドガードたちと肩を並べることとなった。