2023.02.26

新天地デビューを飾ったラス「俺は効果的になれる方法を見つけようとしているだけ」

クリッパーズで初戦を終えたウェストブルック[写真]=Getty Images
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サンダー時代の相棒ジョージは「俺たちはフロアジェネラルとなって味方のイージーバスケットを演出する誰かを求めていた」と絶賛

 2月25日(現地時間24日、日付は以下同)。オールスターブレイク明け初戦を迎えたロサンゼルス・クリッパーズは、サクラメント・キングスとの2度の延長にわたる大激戦を175-176で落とし、今シーズンの戦績をウェスタン・カンファレンス5位の33勝29敗とした。

 クリッパーズは第4クォーターで最大14点差、2度の延長でいずれも6点のリードを手にしていたものの、ディアロン・フォックスマリーク・モンクを中心としたキングスの粘りの前に勝ち切ることができずに惜敗。

 それでも、この試合でカワイ・レナードはフィールドゴール成功率72.7パーセント(16/22)と絶好調でシーズンハイの44得点に4アシスト3スティール2ブロック、ポール・ジョージが34得点10リバウンド5アシストと両輪が大暴れ。

 さらにノーマン・パウエルが24得点3アシスト、ニコラ・バトゥームが19得点8リバウンド、メイソン・プラムリーが10得点10リバウンド4アシスト、テレンス・マンが10得点4アシストと続いた。

 そして21日にユタ・ジャズからウェイブ(保有権を放棄)され、23日に加入したラッセル・ウェストブルックが、先発ポイントガードとしてクリッパーズデビュー。2度目の延長途中に6ファウルで退場となったものの、39分27秒の出場で17得点5リバウンド14アシストと、上々のパフォーマンスを披露。

持ち前のアグレッシブなドライブも見せたウェストブルック[写真]=Getty Images

 チーム加入後、練習は2度のみだったものの、新たなチームメートとなったプラムリーやオクラホマシティ・サンダー時代の戦友ジョージ、さらにはパウエル、レナードらの得点機会を演出し、アグレッシブなアタックからアシストを量産。

「自分がフロアにいる時、俺は効果的になれる方法を見つけようとしているだけ。俺へ求められることならなんでも、スクリーンやロール、ハンドリング、カッティングであろうと、ゲームにインパクトを与えられるように、違うことだってやろうとしているんだ。そして自分のIQを駆使してほかのみんなのためにプレーメークするのさ」

 試合後にそう語ったウェストブルックは、ボールハンドラー役を務める傍ら、味方へスクリーンをかけるなどクリッパーズの一員としてチームプレーを遂行。そんな34歳のベテランガードについて、ジョージはこう語っていた。

「俺たちはポイントガードを求めていた。自分たちのオフェンスに入り込み、フロアジェネラルとなって味方のイージーバスケットを演出する誰かをね。それこそ、俺たちが必要としていた不可欠なものだったんだ」

 ウェストブルックという爆発的なポイントガードを加えたクリッパーズは、キングス戦でフランチャイズ史上最高得点を樹立したことに加え、いずれも今シーズン最高となる39アシスト、3ポイントシュート成功26本をマーク。

 従来のポイントガード、しかも元MVPでレギュラーシーズン歴代最多の198度のトリプルダブルを達成してきたウェストブルックを加えたクリッパーズが、ここからどんなチームへ変貌していくかに注目したい。

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