2023.02.23

ブルズのベバリーが“古巣”レイカーズへ宣戦布告…「プレーオフから脱落させてやる」

ベバリーがブルズへ正式に加入[写真]=Getty Images
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「俺はものすごく興奮しているし、始動するのが待ちきれない」

 2月22日(現地時間21日、日付は以下同)。シカゴ・ブルズはパトリック・ベバリーと契約し、トニー・ブラッドリーとマルコム・ヒルをウェイブ(保有権を放棄)したことを発表した。

 昨シーズン、ブルズはイースタン・カンファレンス6位の46勝36敗を残し、5シーズンぶりのプレーオフ進出を飾ったものの、今シーズンはオールスターブレイクを迎えた時点でイースト11位の26勝33敗。プレーイン・トーナメント進出最終枠にいる10位のトロント・ラプターズ(28勝31敗)とは2.0ゲーム差のため、25日のブルックリン・ネッツ戦から再開されるレギュラーシーズン後半戦で大幅に勝ち越すことができれば、プレーイン圏内へ浮上する可能性が残されている。

 なお、ブルズはこの日ロンゾ・ボールが今シーズン全休することも発表。198センチ86キロの大型ポイントガードは、昨年1月末に左ヒザの関節鏡手術を受けてから離脱中。昨秋には左ヒザの関節鏡創傷清拭術も断行したのだが、本来の先発ポイントガードを欠いたまま戦うことに。

 そこで期待がかかるのはベバリー。キャリア11年目のベテランガード(185センチ81キロ)は、ロサンゼルス・レイカーズで今シーズン開幕を迎え、45試合の出場で平均26.9分6.4得点3.1リバウンド2.6アシストを残してきた。

タフなディフェンスやハッスルプレーに定評があるベバリー[写真]=Getty Images

 今月10日のデッドラインに成立した4チーム間のトレードで、オーランド・マジックへ移籍後にウェイブされた34歳のベテランは、高校時代までを過ごした故郷を本拠地に置くチームへ加入。

 ベバリーは22日に公開された自身のポッドキャスト番組「The Pat Bev Podcast」で、マジックから放出されて制限なしフリーエージェント(FA)になった後、ブルズとゴールデンステイト・ウォリアーズの2チームのどちらかを決断することになった。そこでベバリーは「俺はブルズがベストフィットする気がしたんだ。ゴールデンステイトには感謝している」と明かしている。

 レギュラーシーズン残り23試合が組まれているブルズには、デマー・デローザンザック・ラビーンニコラ・ブーチェビッチという主軸がいるほか、パトリック・ウィリアムズやアヨ・ドスンム、アレックス・カルーソコービー・ホワイトといった選手たちが在籍しており、古巣レイカーズ戦が2試合あることから「彼らをプレーオフから脱落させてやる」とポッドキャスト番組内で語っていた。

 また、23日にブルズのチーム練習へ参加したベバリーは「俺たちはプレーオフへたどり着かなきゃいけない。俺はものすごく興奮しているし、始動するのが待ちきれないんだ。いいエナジーだし、フレッシュなエナジーがある」と意気込んでいる。

 今シーズンのブルズは3ポイントシュートの試投数(平均28.8本)と成功数(同10.3本)でいずれもリーグワーストの30位。今シーズンのベバリーは3ポイントシュート成功率34.8パーセント(平均1.2本成功)と、決して有能なシューターではないものの、コート内外で貢献できるとポッドキャスト番組で話していた。

「アウトサイドの面で俺をジャッジするのは難しいね。たくさんの人たちが俺の仕事をおどけた仕草やそういったことだと見ている。だが現実には、俺がチームにいて、チームメートになったら、コーチになることも、異なる雰囲気を作り出すこともできるのさ」

 ベバリーは2017年にハッスルアウォードを受賞し、オールディフェンシブチームにも3度選ばれた実績があり、粘り強いディフェンスやハッスルプレーでチームを盛り立てることができる。プレーオフに8度出場した経験もあり、ブルズのプレーオフプッシュを助ける存在になることができるはずだ。

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