2023.03.31
昨シーズンまで16年連続でプレーオフから遠ざかっていたサクラメント・キングスは、オールスターブレイク明けの2連戦を制し、今シーズンの戦績をウェスタン・カンファレンス3位の34勝25敗とした。
特に2連戦の2日目となった2月25日(現地時間24日、日付は以下同)のロサンゼルス・クリッパーズ戦は、第4クォーター残り3分18秒にカワイ・レナードにジャンパーを決められ、11点ビハインド(136-147)という窮地に陥っていた。
だがそこからキングスは、オールスターガードのディアロン・フォックスを中心に猛反撃。残り1.1秒にフォックスのキックアウトからマリーク・モンクの値千金の3ポイントシュートで同点に追いつく。
1度目の延長でも、キングスは最大6点ビハインドを背負うも、6連続得点で追いつき、残り20.4秒にモンクが2本のフリースローを着実に沈めて2度目の延長へ突入。ホームのクリッパーズはそこでも6点のリードを手にするも、キングスはハリソン・バーンズのフリースロー2本、モンクの長距離砲、そして残り36.0秒にフォックスのミッドレンジジャンパーで逆転し、最終スコア176-175でモノにした。
第4クォーターで最大14点差、2度の延長でいずれも6点ビハインドを背負いながら、見事な逆転勝利を飾ったキングス。モンクは「僕らは戦い続けた。12点差をつけられようと、胸を張って顔を上げていた」と語り、フォックスも「僕らはこの試合を勝ち取りたかった。2連戦の2日目ではあったけど、僕らは相手より若いチームなんだ」と勝利を喜んだ。
キングスではベンチスタートのモンクが6本の長距離砲を突き刺し、ゲームハイかつキャリアハイの45得点に6アシスト、フォックスが42得点5リバウンド12アシスト5スティール、ファウルトラブルに苦しんだドマンタス・サボニスが20得点10リバウンド4アシスト、キーガン・マレーが15得点2スティール、さらに3選手が2ケタ得点と、チーム全体で勝利を勝ち取った。
この日キングスとクリッパーズがたたき出した計351得点は、NBA史上2位というハイスコア。この記録を上回るのは、1983年12月14日にデトロイト・ピストンズとデンバー・ナゲッツが3度の延長でマークした計370得点のみと、記憶と記録に残る一戦だったと言えるだろう。
「ファンの観点からすると、この試合は見ていてものすごく楽しいゲームになっただろうね。信じられないショットが決まり、素晴らしいディフェンスもあった」
キングスのマイク・ブラウンHC(ヘッドコーチ)はこの試合をそう振り返り、選手たちが見せた踏ん張りを称えていた。
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