2023.03.10

レフェリーを批判したバンブリートに400万円超の罰金…一部の審判を「手に負えない」と非難

公式の場で審判を批判したバンブリート/左はエリック・ルイス審判[写真]=Getty Images
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 3月9日(現地時間8日)、トロント・ラプターズは敵地でロサンゼルス・クリッパーズと激突。第4クォーターでラプターズは猛追を見せたものの、100-108と逆転には至らず敗北を喫した。試合後の会見に出席したフレッド・バンブリートは今ゲームを担当したベン・テイラーを非難し、10日にリーグが3万ドル(約410万円)の罰金を同選手に科すと発表している。

 ラプターズ対クリッパーズの一戦において、フリースローの試投数でラプターズが14本を与えられた一方、クリッパーズは31本と倍以上の数字を記録していた。また、第3クォーターの残り7分に差し掛かったところでバンブリートはテイラーにテクニカルファウルを宣告される。クリッパーズ戦を含めてバンブリートは今シーズンに8度のテクニカルファウルを吹かれ、うち3回はテイラーによるものだと『ESPN』は伝えている。

 会見でバンブリートは「罰金を取られるだろうけど、そんなことは気にしない」と語り、審判への不満を爆発させた。「今夜はベン・テイラーが本当にひどかった。試合に参加する3人のレフェリーのうち、ほとんどの場合で1人か2人がゲームを台無しにしているように感じている。こんなことが数回に渡って、連続で起きているように感じているよ」。

一部レフェリーへの不満を訴えたバンブリート[写真]=Getty Images

 続けて、ラプターズのガードは「ほとんどの審判は一生懸命だし、好ましく思っている人たちも多くいる。彼らはとても公平で、(選手と)コミュニケーションを取ってくれる」とコメント。しかし、「一部の審判はゲームを壊しているだけだ。そんなレフェリーを観客は見やしない、彼らはプレーヤーを見に来るんだ」と、テイラーを含む一部のレフェリーを痛烈に批判している。

 ラプターズは7日のデンバー・ナゲッツ戦でもフォワードのスコッティ・バーンズがテクニカルファウルを吹かれ、試合時間残り28秒で退場処分に。2点差を追いかけるギリギリの展開だったが、逆転を果たすことはできず113-118で敗戦。ファウルを吹いたスコット・フォスターは、「審判の誠実さを疑う言葉を直接伝えた」と試合後のレポートで経緯を説明している。

「ジャッジに細かいラインがあるのは重々承知している。けれど、今のリーグにおける審判の権限や力の誇示は手に負えなくなってきていると思う。それについて話すことで僕には罰金が科せられるろうが、そんなことはばかげている」と、バンブリートはリーグの状況に警鐘を鳴らした。

 ポストシーズンが始まればジャッジはさらに重要なものになり、たった1つの判定でも試合の行方を左右しかねない。リーグはバンブリートに罰金処分を下したが、現役選手の訴えをどう捉えているのだろうか。