2023.03.09
B1リーグが3月8日の第23節から再開する。代替試合が組まれたサンロッカーズ渋谷と群馬クレインサンダーズの2チームを除き、各チームがレギュラーシーズン60試合中38試合を消化。「日本生命 B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2022-23」や残留争いに向けて、後半戦ではより激しい順位争いが繰り広げられるだろう。
東地区はリーグ記録に並ぶ20連勝中の千葉ジェッツが、リーグ全体でもトップの34勝4敗。2位のアルバルク東京も30勝に到達するなど、“2強”状態となっている。ただ、昨シーズン王者で5位につける宇都宮ブレックスまで上位5チームが、勝率5割超えで前半戦を終えた。
レバンガ北海道は順位こそ最下位だが、直近では1月に川崎ブレイブサンダース、2月に宇都宮から白星を奪った。オーストラリア代表のサムソン・フローリングを新たに加え、B1残留に向けて反撃の狼煙を上げたいはずだ。
中地区ではシーズン序盤に好調だったサンロッカーズ渋谷や三遠ネオフェニックスが失速。SR渋谷はヘッドコート交代を決断し、ケガ人が相次いだ三遠は5位まで順位を落とした。川崎ブレイブサンダースと横浜ビー・コルセアーズが首位の座を争い、信州ブレイブウォリアーズがその2チームを5勝差で追う構図。信州はジョシュ・ホーキンソンを帰化選手として起用できるようになったほか、ウィリアム・モズリーがインジュアリーリストから抹消されたため、戦い方に変化が生まれるかもしれない。
下位に目を向けると、7勝31敗で7位の富山グラウジーズは、1試合平均19.7得点10.4リバウンド2.1アシスト1ブロックを挙げていたブライス・ジョンソンが右アキレス腱断裂で離脱。マイルズ・ヘソンやジョシュア・スミスを中心に、総力戦でのゲームを強いられることになりそうだ。新潟アルビレックスBBもリーグ全体最下位の5勝33敗と厳しい状況。ただ、ポイントガードを本職とするパクジェヒョンが新たに加わり、ロスコ・アレンがインジュアリーリストから抹消された。2人の合流が浮上のきっかけとなれるか。
最も混戦なのが西地区。開幕からB1唯一の5連勝を飾ったファイティングイーグルス名古屋が6位まで順位を落とした一方、島根スサノオマジック、琉球ゴールデンキングス、広島ドラゴンフライズ、名古屋ダイヤモンドドルフィンズの4チームが順調に白星を伸ばした。いずれもチャンピオンシップ出場圏内に入っており、ホーム開催権を得るために少しでも順位を上げたいはずだ。琉球はカール・タマヨ、広島はカイ・ソットと、アジア特別枠の即戦力を獲得。名古屋Dも負傷したモリス・ンドゥールに代わり、NBA経験があるアラン・ウィリアムズをロスターに加えた。
7位の京都ハンナリーズと10勝差で最下位に沈む滋賀レイクスは、主力のケガや指揮官交代などもあり、強豪がひしめく西地区で苦戦。一時クラブワーストの18連敗を喫した。それでも、2月に三遠から勝利を挙げると、敗れたものの川崎を相手に善戦。第3節を最後に離脱したイヴァン・ブバの復帰も見込まれ、2月に加入したデクアン・ジョーンズとともにチームを救えるか。新潟との直接対決で2勝したことはプラス材料であり、直近では18日、19日に敵地で行われる富山戦が重要な2連戦になりそうだ。
第22節終了時点におけるB1リーグの順位表は以下のとおり。
■東地区
1位:千葉ジェッツ(34勝4敗/+525)☆
2位:アルバルク東京 (30勝8敗/+276)☆
3位:群馬クレインサンダーズ(21勝15敗/+52)
4位:秋田ノーザンハピネッツ(21勝17敗/+128)
5位:宇都宮ブレックス(20勝18敗/+35)
6位:茨城ロボッツ(14勝24敗/-112)
7位:仙台89ERS(12勝26敗/-173)
8位:レバンガ北海道 (9勝29敗/-341)
■中地区
1位:川崎ブレイブサンダース(23勝15敗/+113)☆
2位:横浜ビー・コルセアーズ(23勝15敗/+147)☆
3位:信州ブレイブウォリアーズ(18勝20敗/+86)
4位:サンロッカーズ渋谷(16勝20敗/-96)
5位:三遠ネオフェニックス(16勝22敗/-61)
6位:シーホース三河(14勝24敗/-132)
7位:富山グラウジーズ(7勝31敗/-356)
8位:新潟アルビレックスBB(5勝33敗/-617)
■西地区
1位:島根スサノオマジック(31勝7敗/+338)☆
2位:琉球ゴールデンキングス(29勝9敗/+326)☆
3位:広島ドラゴンフライズ(28勝10敗/+237)
4位:名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(27勝11敗/+371)
5位:大阪エヴェッサ (18勝20敗/-42)
6位:ファイティングイーグルス名古屋(18勝20敗/-74)
7位:京都ハンナリーズ(15勝23敗/-121)
8位:滋賀レイクス(5勝33敗/-509)
■ワイルドカード
1位:広島ドラゴンフライズ(28勝10敗/+237)☆
2位:名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(27勝11敗/+371)☆
3位:群馬クレインサンダーズ(21勝15敗/+52)
4位:秋田ノーザンハピネッツ(21勝17敗/+128)
5位:宇都宮ブレックス(20勝18敗/+35)
6位:大阪エヴェッサ (18勝20敗/-42)
7位:信州ブレイブウォリアーズ(18勝20敗/+86)
8位:ファイティングイーグルス名古屋(18勝20敗/-74)
9位:サンロッカーズ渋谷(16勝20敗/-96)
10位:三遠ネオフェニックス(16勝22敗/-61)
11位:京都ハンナリーズ(15勝23敗/-121)
12位:シーホース三河(14勝24敗/-132)
13位:茨城ロボッツ(14勝24敗/-112)
14位:仙台89ERS(12勝26敗/-173)
15位:レバンガ北海道(9勝29敗/-341)
16位:富山グラウジーズ(7勝31敗/-356)
17位:滋賀レイクス(5勝33敗/-509)●
18位:新潟アルビレックスBB(5勝33敗/-617)●
☆:「日本生命 B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2022-23」出場圏内
●:自動降格圏内
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