2023.03.08

B1後半戦スタートを前に順位表をチェック…東は“2強”、中は拮抗、西は大混戦

前半戦を終えて島根、川崎、千葉Jがそれぞれ地区首位に立つ [写真]=B.LEAGUE
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 B1リーグが3月8日の第23節から再開する。代替試合が組まれたサンロッカーズ渋谷群馬クレインサンダーズの2チームを除き、各チームがレギュラーシーズン60試合中38試合を消化。「日本生命 B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2022-23」や残留争いに向けて、後半戦ではより激しい順位争いが繰り広げられるだろう。

 東地区はリーグ記録に並ぶ20連勝中の千葉ジェッツが、リーグ全体でもトップの34勝4敗。2位のアルバルク東京も30勝に到達するなど、“2強”状態となっている。ただ、昨シーズン王者で5位につける宇都宮ブレックスまで上位5チームが、勝率5割超えで前半戦を終えた。

 レバンガ北海道は順位こそ最下位だが、直近では1月に川崎ブレイブサンダース、2月に宇都宮から白星を奪った。オーストラリア代表のサムソン・フローリングを新たに加え、B1残留に向けて反撃の狼煙を上げたいはずだ。

ワールドカップアジア予選で日本とも対戦したフローリング [写真]=FIBA

 中地区ではシーズン序盤に好調だったサンロッカーズ渋谷三遠ネオフェニックスが失速。SR渋谷はヘッドコート交代を決断し、ケガ人が相次いだ三遠は5位まで順位を落とした。川崎ブレイブサンダース横浜ビー・コルセアーズが首位の座を争い、信州ブレイブウォリアーズがその2チームを5勝差で追う構図。信州はジョシュ・ホーキンソンを帰化選手として起用できるようになったほか、ウィリアム・モズリーがインジュアリーリストから抹消されたため、戦い方に変化が生まれるかもしれない。

 下位に目を向けると、7勝31敗で7位の富山グラウジーズは、1試合平均19.7得点10.4リバウンド2.1アシスト1ブロックを挙げていたブライス・ジョンソンが右アキレス腱断裂で離脱。マイルズ・ヘソンジョシュア・スミスを中心に、総力戦でのゲームを強いられることになりそうだ。新潟アルビレックスBBもリーグ全体最下位の5勝33敗と厳しい状況。ただ、ポイントガードを本職とするパクジェヒョンが新たに加わり、ロスコ・アレンがインジュアリーリストから抹消された。2人の合流が浮上のきっかけとなれるか。

 最も混戦なのが西地区。開幕からB1唯一の5連勝を飾ったファイティングイーグルス名古屋が6位まで順位を落とした一方、島根スサノオマジック琉球ゴールデンキングス広島ドラゴンフライズ名古屋ダイヤモンドドルフィンズの4チームが順調に白星を伸ばした。いずれもチャンピオンシップ出場圏内に入っており、ホーム開催権を得るために少しでも順位を上げたいはずだ。琉球はカール・タマヨ、広島はカイ・ソットと、アジア特別枠の即戦力を獲得。名古屋Dも負傷したモリス・ンドゥールに代わり、NBA経験があるアラン・ウィリアムズをロスターに加えた。

サンズとネッツでプレー経験があるウィリアムズ [写真]=Getty Images

 7位の京都ハンナリーズと10勝差で最下位に沈む滋賀レイクスは、主力のケガや指揮官交代などもあり、強豪がひしめく西地区で苦戦。一時クラブワーストの18連敗を喫した。それでも、2月に三遠から勝利を挙げると、敗れたものの川崎を相手に善戦。第3節を最後に離脱したイヴァン・ブバの復帰も見込まれ、2月に加入したデクアン・ジョーンズとともにチームを救えるか。新潟との直接対決で2勝したことはプラス材料であり、直近では18日、19日に敵地で行われる富山戦が重要な2連戦になりそうだ。

 第22節終了時点におけるB1リーグの順位表は以下のとおり。

■東地区
1位:千葉ジェッツ(34勝4敗/+525)☆
2位:アルバルク東京 (30勝8敗/+276)☆
3位:群馬クレインサンダーズ(21勝15敗/+52)
4位:秋田ノーザンハピネッツ(21勝17敗/+128)
5位:宇都宮ブレックス(20勝18敗/+35)
6位:茨城ロボッツ(14勝24敗/-112)
7位:仙台89ERS(12勝26敗/-173)
8位:レバンガ北海道 (9勝29敗/-341)

■中地区
1位:川崎ブレイブサンダース(23勝15敗/+113)☆
2位:横浜ビー・コルセアーズ(23勝15敗/+147)☆
3位:信州ブレイブウォリアーズ(18勝20敗/+86)
4位:サンロッカーズ渋谷(16勝20敗/-96)
5位:三遠ネオフェニックス(16勝22敗/-61)
6位:シーホース三河(14勝24敗/-132)
7位:富山グラウジーズ(7勝31敗/-356)
8位:新潟アルビレックスBB(5勝33敗/-617)

■西地区
1位:島根スサノオマジック(31勝7敗/+338)☆
2位:琉球ゴールデンキングス(29勝9敗/+326)☆
3位:広島ドラゴンフライズ(28勝10敗/+237)
4位:名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(27勝11敗/+371)
5位:大阪エヴェッサ (18勝20敗/-42)
6位:ファイティングイーグルス名古屋(18勝20敗/-74)
7位:京都ハンナリーズ(15勝23敗/-121)
8位:滋賀レイクス(5勝33敗/-509)

ワイルドカード
1位:広島ドラゴンフライズ(28勝10敗/+237)☆
2位:名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(27勝11敗/+371)☆
3位:群馬クレインサンダーズ(21勝15敗/+52)
4位:秋田ノーザンハピネッツ(21勝17敗/+128)
5位:宇都宮ブレックス(20勝18敗/+35)
6位:大阪エヴェッサ (18勝20敗/-42)
7位:信州ブレイブウォリアーズ(18勝20敗/+86)
8位:ファイティングイーグルス名古屋(18勝20敗/-74)
9位:サンロッカーズ渋谷(16勝20敗/-96)
10位:三遠ネオフェニックス(16勝22敗/-61)
11位:京都ハンナリーズ(15勝23敗/-121)
12位:シーホース三河(14勝24敗/-132)
13位:茨城ロボッツ(14勝24敗/-112)
14位:仙台89ERS(12勝26敗/-173)
15位:レバンガ北海道(9勝29敗/-341)
16位:富山グラウジーズ(7勝31敗/-356)
17位:滋賀レイクス(5勝33敗/-509)●
18位:新潟アルビレックスBB(5勝33敗/-617)●

☆:「日本生命 B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2022-23」出場圏内
●:自動降格圏内

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