2023.04.29
『ESPN』や『Yahoo! Sports』など、NBAファンの愛読誌はさまざまだが、最も重要な情報源はTwitterだろう。メディアやライター勢に加えて、リーグや球団、選手個人もリアルタイムで発信するプラットフォームは、NBAの“イマ”を知る上で欠かせないツールとなっている。
そんなTwitterはイーロン・マスクが最高責任者に就任以降、積極的に改革がなされている。そのひとつとして最近話題になっているのが、旧式の認証マークにまつわる変更だろう。
著名人や企業を模した偽アカウントによる被害が後を絶えず、本人であることを示すものとして発行された認証マーク。アカウント名の横に配置されたツイッターブルーのチェックマークは、ユーザー側の本人確認の判断材料としても重要な役割を果たしていた。しかし、同社は4月20日、無料で付与していた認証マークを一斉削除。もちろん、NBA選手も例外ではなく、今後はオプトイン方式の月額有料制サブスクリプション“Twitter Blue”で新たな認証マークを提供するほか、ビジネス向けの認証を取得した企業は金色、政府機関にはグレーの認証マークをそれぞれ付与している。
この認証マークの仕様変更については以前から賛否両論があったものの、レブロン・ジェームズは反対派の姿勢を示していた。
「俺の青いチェックマークはすぐになくなるだろうな。俺のことを知っている人ならわかるだろうけど、俺は(認証マークのために)5ドルを払う気はない」
Welp guess my blue ✔️ will be gone soon cause if you know me I ain’t paying the 5. 🤷🏾♂️
— LeBron James (@KingJames) March 31, 2023
だが、変更反映後もレブロンのアカウントには認証マークが残っている。これに対して、エネス・カンターは「殿堂入りの嘘つきだ」とユーモラスに反応した。
結局、レブロンも渋々Twitter Blueに登録したのかと思われたが、どうやら真実は異なるようだ。『Fox News』によると、今回の認証マークの仕様変更には一部“例外”となった著名人がおり、レブロンはその例外に該当。そして、その例外となったTwitter Blueの費用はイーロン・マスクが個人的に負担しているという。
I’m paying for a few personally
— Elon Musk (@elonmusk) April 20, 2023
また、例外対象となった人物はわずか3名のみで、マスクによると、その他の2人は『シャイニング』や『ショーシャンクの空に』の作者として知られるスティーブン・キングと、『スタートレック』のジェームズ・T・カーク船長役を務めたウィリアム・シャトナーのようだ。
映画業界に生きる文化人と並び、例外対象となった唯一のアスリート。何かと話題に絶えないスペースXの創業者と言えど、レブロンにはTwitter内でもキングでいてほしかったのかもしれない。
文=Meiji
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