4月28日（現地時間27日、日付は以下同）。ボストン・セルティックスは敵地ステイトファーム・アリーナでアトランタ・ホークス相手に同点15度、リードチェンジ22度という激戦を128－120で制した。この勝利によって、イースタン・カンファレンス第2シードのセルティックスは「NBAプレーオフ2023」のファーストラウンドを4勝2敗とし、第7シードのホークスとのシリーズに終止符を打った。

「僕らが彼らをスウィープするはず、容易に勝利するはずだと思われていたことは知っていた。彼らは僕らのことをよく分析していて、ものすごい自信をもってこの試合に臨んでいたんだ」

　ジェイソン・テイタムがシリーズ終了後にそう振り返ったように、このシリーズはセルティックス圧勝という下馬評だった。実際、最初の2戦はセルティックスがホームのTDガーデンで2ケタ得点差をつけて2連勝していた。

　だがホークスは第3戦でトレイ・ヤングが32得点の大活躍で勝利すると、第4戦に敗れて王手をかけられた第5戦にヤングが決勝弾となるディープスリーを放り込んで2勝目をマーク。

　ホークスは第6戦でもヤングの30得点10アシストを筆頭に計6選手が2ケタ得点を奪い、セルティックスを苦しめたのだが、この試合ではジェイレン・ブラウンがゲームハイの32得点に5リバウンド2アシスト、テイタムが30得点14リバウンド7アシスト2ブロックと2枚看板が躍動。

　さらにマーカス・スマートが22得点4アシスト、マルコム・ブログドンが17得点4アシスト、アル・ホーフォードが10得点12リバウンド4アシスト2スティール3ブロックとマルチな働きを見せた。

　9シーズン連続でプレーオフへ出場しているセルティックスは、これで2年連続のカンファレンス・セミファイナル進出。5月2日から幕を開けるシリーズでは、フィラデルフィア・セブンティシクサーズと対戦する。

「彼らが戦いを持ち込んでくるのは分かっている。フィリーは勝つにはタフな環境だ。あそこの観客は試合に手を出してくるんだ。きっと楽しくなる」と口にしたブラウンは、イースト準決勝に向けてこうも話していた。

「新たなテストになるだろうね。戦いの準備をしておかなければいけない。僕はそのために立ち上がるし、楽しみにしている」

　昨シーズンのイースト覇者セルティックスはテイタムやブラウン、スマート、ホーフォード、ロバート・ウィリアムズ三世、デリック・ホワイトといった昨年ファイナルを経験した選手たちに加え、今シーズンの最優秀シックスマン賞に選ばれたブログドンなど新戦力も加えた。

　対するシクサーズも、ジョエル・エンビードやジェームズ・ハーデン、タイリース・マクシーといった役者がそろっていることから、白熱したシリーズになりそうだ。