2023.06.05
キャリア20年目の38歳ながら、ロサンゼルス・レイカーズのリーダーを務めるレブロン・ジェームズは、通算16度目となった「NBAプレーオフ2023」でも16試合の出場で平均38.7分24.5得点9.9リバウンド6.5アシスト1.1スティール1.1ブロックという数字を残した。
レイカーズはウェスタン・カンファレンス・ファイナルでデンバー・ナゲッツに4連敗を喫してスウィープ敗退となったとはいえ、第7シードからファーストラウンドとカンファレンス・セミファイナルを勝ち上がる快進撃を見せたと言っていい。
プレーオフ敗退後、レブロンは「今後もバスケットボールをしていくにあたって、俺には考えなければならないことがいくつもある」と発言。その後『ESPN』からどういうことかと質問されたレブロンは「プレーし続けていくかどうかだ」と返答し、「来年(来シーズン)のことか?」という問いに「そうだ」と返しており、「それは(コートから)立ち去るかもしれないということなのか?」と聞かれて「そのことについて考えなきゃいけない」と、引退する可能性があることを示唆していた。
現状で、レブロンの契約は2023-24シーズンまで残っており、翌2024-25シーズンがプレーヤーオプションのため、これを破棄すれば制限なしフリーエージェント(FA)になることが可能ながら、この男が来シーズン開幕を前に現役から退くかどうかは不透明。
そうしたなか、5月26日(現地時間25日)に公開された“Pat McAfee Show”へ『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者が出演し、レブロンが足にケガを抱えながらプレーし続けていたと話していた。
「レブロン・ジェームズはシーズン最後の数カ月、足の腱を断裂しながらプレーしていた。この夏に手術を必要とするかもしれない。これからの2、3カ月間は活力を取り戻す時間にあてることになるだろう。私は次のシーズンも彼がプレーすると予想している」
レブロンは右足の腱を痛めたことで、今年2月下旬から約1カ月間を欠場。3月下旬に復帰した際、2人の医者からシーズン終了となる手術を勧められたものの、足における“レブロン・ジェームズ”(専門、スーパードクター)から右足のケガから復帰することができるとし、「彼は(手術)するべきではないと言ってきた」と明かし、「医師たちは俺がこのケガをこれまでで誰よりも早く治したと言ってくれた」と語っていた。
だがシャラニア記者によると、実際は完治してはいない状態でプレーを続けてきたということなのだろう。それでも、レブロンはレギュラーシーズン最後の8試合とプレーイン・ゲーム、そしてプレーオフ全16試合を戦い抜き、最終戦となったナゲッツとのシリーズ第4戦では47分56秒とほぼフル出場で40得点10リバウンド9アシスト2スティールを残してきたのだから見事というほかない。
レイカーズはディアンジェロ・ラッセルやデニス・シュルーダー、ロニー・ウォーカー四世らが制限なしFA、オースティン・リーブスと八村塁が制限付きFAになることから、今夏の動き次第で来シーズンのロスターが変動する可能性がある。
だがレブロンという殿堂入り確実なスーパースターが在籍している限り、このチームが目指すべきゴールは王座獲得のみ。このオフにレイカーズのロブ・ペリンカGM(ゼネラルマネージャー)がどんな補強をしていくかは必見だ。
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