2023.06.06

複数のACが退団したセルティックス、2008年に優勝を飾ったサム・カセールがACとして加入

ここ3シーズンはシクサーズでACを務めていたカセール[写真]=Getty Images
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 6月5日(現地時間4日、日付は以下同)。ボストン・セルティックスは、アシスタントコーチ(AC)としてサム・カセールを雇ったと『The Athletic』、『ESPN』が報じた。

 セルティックスは今シーズン開幕前にイメ・ユドーカHC(ヘッドコーチ)がチームのポリシーに違反したことで今シーズンの活動停止処分を科されたことで、ジョー・マズーラACが暫定HCへ就任し、今シーズン途中に正式にHCへ昇格。

 すると先日ユドーカがヒューストン・ロケッツの新HCへ就任したことで、ベン・サリバン、アーロン・マイルズ、マイク・モーザーという3人のACたちがユドーカのコーチングスタッフ入りすることになると1日に地元メディア『The Boston Globe』のゲイリー・ウォッシュバーン記者が報じていた。

 マイアミ・ヒートとのイースタン・カンファレンス・ファイナル第7戦に敗れて今シーズンを終えた後の会見で、セルティックスのバスケットボール運営部代表兼ゼネラルマネージャー(GM)のブラッド・スティーブンスは、マズーラHCを続投する意向を口にするも、指揮官はベテランACを求めていると話していた。

 セルティックスはサリバン、マイルズ、モーザーだけでなく、今年3月にデイモン・スタッダマイヤーACがジョージアテック大学のHCへ就任したことでチームを退団しており、カセールはマズーラHCを支えるACとして重要な役割をこなすことになりそう。

 53歳のカセールは、現役時代にポイントガードとして15シーズンをプレー。1994、1995年にロケッツで2連覇、2008年にセルティックスで優勝を勝ち取った経験を持つ。

 2009-10から2013-14までの5シーズンをワシントン・ウィザーズでACを務めると、直近9シーズンはドック・リバースHCの下、2014-15から2019-20までロサンゼルス・クリッパーズ、2020-21から2022-23までの3シーズンはフィラデルフィア・セブンティシクサーズでACを務めてきた。

 リバースHCは今シーズン終了後にシクサーズと決別しており、現在は無所属。今回、カセールはコーチとして古巣セルティックスへ復帰することとなった。