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6月13日(現地時間12日)にホームのボール・アリーナで迎えた「NBAファイナル2023」の第5戦。デンバー・ナゲッツは今年のプレーオフで最小となる94得点にとどまった。
チーム全体でフィールドゴール成功率45.2パーセント(38/84)となり、3ポイントシュート成功率17.9パーセント(5/28)、フリースロー成功率56.5パーセント(13/23)はいずれもプレーオフワーストになるなどショットが不発。
それでも、ナゲッツはマイアミ・ヒート相手に94-89で勝ち切り、4勝1敗でシリーズを制したことで、フランチャイズ史上初のNBAチャンピオンとなった。マイケル・マローンHC(ヘッドコーチ)は選手たちの奮戦に目を細めていた。
「試合を通して、私が最も誇らしく思うのは、オフェンスがうまくいかず、ショットも決まらないなか、ディフェンスで踏ん張ってくれたことにある」
ナゲッツはニコラ・ヨキッチ、アーロン・ゴードン、ジェフ・グリーンが第1クォーター途中に2ファウルを喫し、カンファレンス・セミファイナル以降コートに立っていなかったベテランビッグマンのディアンドレ・ジョーダンを送り込むなど苦しい場面もあるなか、試合全体でヒートのフィールドゴール成功率をシリーズワーストの34.4パーセント(33/96)に抑えるディフェンスが光った。
この日ナゲッツではファイナルMVPに選ばれたヨキッチが28得点16リバウンド4アシスト、マイケル・ポーターJr.が16得点13リバウンド、ジャマール・マレーが14得点8リバウンド8アシスト、ケンテイビアス・コールドウェル・ポープが11得点2スティール3ブロック、ブルース・ブラウンが10得点6リバウンドをマーク。
ABA時代も含めて球団創設56シーズン目で初のNBAチャンピオンとなったナゲッツは、1万9537人が駆けつけて満員御礼となった会場でチャンピオンシップトロフィーを受け取り、就任8シーズン目のマローンHCは「すべてのハードワーク、犠牲、献身が最高潮に達したことで、我々はチャンピオンシップを勝ち取ることができたんだ」と話していた。
そして「私から皆さんへニュースがある。我々は1回では満足していない。もっと勝ちたい。我々はもっと勝ちたいんだ」と、来シーズン以降も王座獲得を目指していく意向を語っていた。
今シーズンの覇者ナゲッツは、ファイナル全5試合に出場したローテーションメンバー8人のうち、ヨキッチ、マレー、ポーターJr.、ゴードン、コールドウェル・ポープ、クリスチャン・ブラウンが来シーズンも契約下にいる。
シックスマンとして貴重な働きを見せたブルース・ブラウンは来シーズンの契約がプレーヤーオプション、大ベテランながら攻防両面で奮戦したグリーンが今夏制限なしフリーエージェント(FA)になるとはいえ、主要メンバーは健在なだけに、このチームは2連覇を十分狙える戦力を有していると言えるだろう。
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