6月16日（現地時間15日、日付は以下同）。コロラド州デンバーを本拠地に置くナゲッツが、デンバーの街を優勝パレードで回って球団史上初優勝を祝福した。

　1976－77シーズンにNBA参入後、47シーズン目となった2022－23シーズン。ナゲッツはウェスタン・カンファレンス首位の53勝29敗でレギュラーシーズンを終えると、「NBAプレーオフ2023」ではファーストラウンドでミネソタ・ティンバーウルブズを4勝1敗、カンファレンス・セミファイナルではフェニックス・サンズを4勝2敗、カンファレンス・ファイナルはロサンゼルス・レイカーズ相手に4戦負けなしで突破。

　そして「NBAファイナル2023」ではイースタン・カンファレンスを勝ち上がったマイアミ・ヒートを4勝1敗で撃破。約2カ月間に及んだプレーオフを16勝4敗で制し、フランチャイズ史上初のNBAチャンピオンとなった。

　パレードではマイケル・マローンHC（ヘッドコーチ）をはじめ、ニコラ・ヨキッチやジャマール・マレー、アーロン・ゴードン、マイケル・ポーターJr.、ケンテイビアス・コールドウェル・ポープ、ブルース・ブラウン、クリスチャン・ブラウン、ジェフ・グリーンというファイナルでローテーション入りした主要選手たち、ディアンドレ・ジョーダンやイシュ・スミス、レジー・ジャクソンといったベテラン陣もファンとともに優勝を共有。

　ちなみに優勝決定後、ヨキッチは「すごくいいね。これで仕事は終わったから家に帰れるよ」と話していたのだが、会見でパレードの日程を聞いた途端に「いやぁダメだ。家に帰らなきゃ」と頭を抱えていた。

　ヨキッチがセルビアへ帰国したかった理由。それは競馬があるからだった。だがこの日パレードに家族と一緒に参加すると「あのさぁ、パレードまでいたくないって言ったんだけど、撤回させて。これは最高だよ。僕の人生で最高の時間だ。一生忘れられない日になるさ」と笑みを見せて楽しんでいたことも印象的だった。

　ナゲッツの選手たちやコーチ陣、そしてデンバーの街に住む人たちにとって、今シーズンの王座獲得、そしてこの日の優勝パレードは、これまでで最高の瞬間となったに違いない。