2023.12.20
NBAの2022-23シーズンはデンバー・ナゲッツが制し、フランチャイズ史上初優勝を飾って幕を下ろすと、6月16日(現地時間15日、日付は以下同)にナゲッツはデンバーの街で優勝パレードを実施し、大勢のファンと喜びを分かち合った。
すると翌17日。NBAはリーグに対して有害な行為をしたとして、メンフィス・グリズリーズのジャ・モラントへ、25試合の出場停止処分(無給)を科したことを発表。
モラントは先月、友人のインスタグラムの生配信中に武器と思われるものを手にし、NBAが調査に乗り出していた。NBA側からの処分発表を前に、グリズリーズはすでにモラントに対してあらゆるチーム活動の停止処分を科していた。
今年3月にもソーシャルメディアにおける動画で武器を見せたことで、モラントは8試合の出場停止処分を科されていたため、ここ3か月で2度目の処分となる。
アダム・シルバー(NBAコミッショナー)は「3月に同様の行為ですでに8試合の処分を科されていたことを考えると、再度ソーシャルメディアで武器を振りかざすというモラントの決断は憂慮すべきであり、当惑させられます」とリリースのなかでコメント。
さらに「特に懸念されるのは、ジャの振る舞いをほかの若者が真似しようとする可能性があることです。こういった状況では、我々は25試合の出場停止処分が適切であり、銃に関する向こう見ずで無責任な行動は、決して容認されないことだと明確にしています」と発していた。
今回の処分に対し、モラントは公式リリースで「振り返ってみて、私がどれだけ傷つけてしまったのかを理解しました。NBA、グリズリーズ、チームメートたち、メンフィスの街に謝りたい」と謝罪し、「もっと良くなっていくことを約束します」と述べている。
2023-24シーズンにモラントが手にするサラリーは3350万ドル(約47億2350万円)だったのだが、今回発表された処分によって期間中に1試合あたり30万ドル(約4230万円)、合計で約750万ドル(約10億5750万円)を失うことになる。
なお、NBAはモラントが復帰するためには一定の条件を満たす必要もあるとした。停止期間中はプレシーズンゲームを含め、リーグやチームの公的活動に参加できないため、厳しい処分となったことは間違いない。
モラントとしては、公式リリースのなかで「オフシーズンと処分期間に、自分のメンタルヘルスの問題や判断力の改善に取り組んでいきます」と話していたとおり、この期間を重く受け止め、改善してコートへ戻ってきてほしい限りだ。
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