2023.06.25
6月19日(現地時間18日、日付は以下同)。『ESPN』は、ワシントン・ウィザーズとフェニックス・サンズの2チーム間で大型トレードが合意に達したと報じた。
同メディアのエイドリアン・ウォジナロウスキー記者は、この取引はまだ完了こそしていないものの、両チームは合意に達したと報じていることから、ウィザーズに11シーズン在籍してきたビールが新天地へ旅立つこととなる。
デビン・ブッカー、ケビン・デュラントというリーグ指折りのスコアラーを2人も擁するサンズは、ビールという平均20.0得点以上が計算できる実力派スコアラーの獲得に成功したことで、驚異的なオフェンスパワーを有するチームと化したと言っていい。
一方、ビールを放出したことで実質的な再建へと乗り出したウィザーズは、フランチャイズプレーヤーを放出した見返りとして、クリス・ポール、ランドリー・シャメット(いずれもガード)、複数のドラフト2巡目指名権、複数のドラフト指名交換権を獲得。
ただ、ウィザーズは現在2シーズン連続でプレーオフから遠ざかっており、来シーズンも契約下にいるのはモンテ・モリス、デロン・ライト、デニ・アブディヤ、ジョニー・デイビス、コーリー・キスパート、ダニエル・ギャフォード、アンソニー・ギルといった選手たち。
カイル・クーズマ、クリスタプス・ポルジンギスは来シーズンの契約がプレーヤーオプションのため、これを破棄すれば両選手とも制限なしフリーエージェント(FA)になることが可能で、ポールとシャメットが加入したとしてもプレーオフへ返り咲くことができるかは不透明だ。
特に5月に38歳を迎えたポールは、リーグ史上有数のポイントガードとしてまだまだ先発を務める実力があるとはいえ、キャリア19年目となる来シーズンに、優勝候補のサンズではなく実質的に再建へ方向転換したウィザーズで喜んでプレーするかどうかは微妙。
ウィザーズとサンズによるトレードは合意に達したと報じられているものの、現段階ではトレードが完了したわけではない。そのため、シニアNBAインサイダーのクリス・ヘインズ記者は、ウィザーズはポールが最終的に移籍する第3のチームを模索していると報道。そしてその候補として、ロサンゼルス・クリッパーズがポール獲得に向けて動くことが予想されているとヘインズ記者が報じていた。ポールは2011-12から2016-17までの6シーズンをクリッパーズでプレーしており、司令塔としてチームを引っ張ってきた。
もしかすると、今回報じられたビールのトレードが引き金となり、23日のドラフト当日を前にさらなる動きがあるかもしれない。
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