2023.07.01
6月19日(現地時間18日、日付は以下同)。『ESPN』は、ワシントン・ウィザーズとフェニックス・サンズの2チーム間で大型トレードが合意に達したと報道。
そこで同メディアのエイドリアン・ウォジナロウスキー記者が合意に達したと報じたトレードの内容は、フェニックス・サンズがブラッドリー・ビールを、ワシントン・ウィザーズがクリス・ポール、ランドリー・シャメット、複数のドラフト2巡目指名権、複数のドラフト指名交換権を獲得するというものだった。
ポールがそのトレードを知ったのは、翌20日に『Good Morning America』へ出演すべく、飛行機で向かっていた矢先に受け取った息子のテキストだったという。
「驚いたね。このリーグではどんなことだって起こり得るんだ。だから次にどうなるかを見ていくしかないね」
『Good Morning America』の番組内でそう口にしたポールは、去就が注目されていたとはいえ、ジェームズ・ジョーンズGM(ゼネラルマネージャー)とは定期的に連絡をとっていただけに、まさに寝耳に水だったようだ。
また、20日に『The New York Times』へ公開されたインタビューで、ポールは「今はただ……つらいね」と苦しい胸の内を明かし、「マットとアイザイア、僕が察するに、彼らは違う方向へ踏み出したかったんだろうね」と話していた。
2020-21シーズンからサンズへ加入したポールは、デビン・ブッカーやディアンドレ・エイトンらとそのシーズンに自身初のNBAファイナル進出を飾り、ミルウォーキー・バックス相手に2勝0敗としたものの、翌第3戦から4連敗を喫して敗退。
ここ2シーズンもサンズは優勝候補の一角に挙がるも、いずれもカンファレンス・セミファイナル敗退となり、ポールはデンバー・ナゲッツとのシリーズ最後の4戦をケガのため欠場していた。
ポールがインタビューのなかで語ったマットとは、マット・イシュビア新オーナー、アイザイアとは、デトロイト・ピストンズのレジェンドで、NBA史上屈指のポイントガードの1人と評される名司令塔アイザイア トーマスのこと。2月のオーナー就任会見で、イシュビアはチームがトーマスを雇う計画はないと話していたものの、将来的にその可能性があることを否定しなかった。
サンズはプレーオフ敗退後にモンティ・ウィリアムズ前HC(ヘッドコーチ)と決別し、フランク・ボーゲル新HCを招へいしており、新たなコーチングスタッフを形成して来シーズンへ臨むこととなる。
その過程で、新オーナーは大ベテランのポールと決別する道を選択したということなのだろう。来シーズンのポールは再建へ踏み出したウィザーズ、あるいはさらなるトレードでロサンゼルス・クリッパーズかゴールデンステイト・ウォリアーズへ移籍する可能性があると報じられている。
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