2023.06.23
6月19日(現地時間18日、日付は以下同)。ワシントン・ウィザーズとフェニックス・サンズの2チーム間で、大型トレードがまとまりつつあると『ESPN』や『The Athletic』が報じた。
このトレードの目玉となるのは、ウィザーズ一筋11シーズン目を終えたブラッドリー・ビール。193センチ93キロのシューティングガードは、オールスターに3度、オールNBAチームに1度選ばれ、ウィザーズの得点源として10年以上にわたって活躍。
今シーズンのビールは、50試合の出場で平均23.2得点3.9リバウンド5.4アシストに自己最高となるフィールドゴール成功率50.6パーセントをマーク。レギュラーシーズン通算1万5391得点(平均22.1得点)は、エルビン・ヘイズ(通算1万5551得点)に次ぐ球団史上2位の記録だった。
今回、合意と報じられた2チーム間のトレード詳細は下記のとおり。
■ウィザーズ獲得
クリス・ポール(ガード)
ランドリー・シャメット(ガード)
複数のドラフト2巡目指名権
複数のドラフト指名交換権
■サンズ獲得
ブラッドリー・ビール(ガード)
なお、『ESPN』によると、トレードが完全に成立するまでには数日を要することになっており、『The Athletic』のジョシュ・ロビンズ記者は、このトレードでジョーダン・グッドウィン(ガード)もサンズへ移籍することになると報じている。
2シーズン連続でプレーオフ進出を逃したウィザーズは、4月20日にバスケットボール運営部代表兼ゼネラルマネージャー(GM)のトミー・シェパードを解任。その後チームはマイケル・ウィンガーをバスケットボール運営部のトップとして招へいし、オクラホマシティ・サンダー時代にウィンガーとフロントオフィスで働いた経験を持つウィル・ドーキンズを2番手に、さらに人事部のシニア・バイスプレジデントとして、アトランタ・ホークスでバスケットボール運営部代表を務めてきたトラビス・シュレンクを加えてフロントオフィスを一新していた。
昨年7月、ビールはウィザーズと5年2億5100万ドル(当時のレートで約338億8500万円)というマックス額の延長契約を締結。契約最終年となる2026-27シーズンこそプレーヤーオプションながら、今後4シーズンで約2億700万ドル(約291億8700万円)という超巨額契約を残している。
ただ、トレードの最終決定を前に、ビールはすでにフェニックスへ向かっていると『ESPN』が報道。新天地ではデビン・ブッカー、ケビン・デュラントというリーグ最高級の得点力を誇る2選手とビッグ3を形成し、ディアンドレ・エイトンというビッグマンと共闘することとなる。
ビールが昨年結んだ超巨額な延長契約にはトレード拒否条項も含まれていた。そのため、『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者は、獲得に関心を示してきたマイアミ・ヒート、ミルウォーキー・バックス、サクラメント・キングスではなく、ビールはサンズを選んだと報道。
また、ビールの代理人を務める『Priority Sports』のマーク・バーテルスタインは、今年4月にマット・イシュビア 新オーナーの下、サンズのCEOへ就任したジョシュ・バーテルスタインの父親だったことも、サンズとのトレードを加速させることにつながったのかもしれない。
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