2023.06.24

「ついに始まるよ」…ウェンバンヤマの獲得にポポヴィッチHCは「彼には彼らしくいてほしい」

名将ポポヴィッチHCがウェンバンヤマの獲得にコメント[写真]=Getty Images
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 6月23日(現地時間22日)、ニューヨーク州ブルックリンのバークレイズ・センターで開催された「NBAドラフト2023」。全体1位指名権を持つサンアントニオ・スパーズは予想どおり、ビクター・ウェンバンヤマをチームに迎え入れた。

 ドラフトを終えた日の夜、20年以上にわたってスパーズを指揮しているグレッグ・ポポヴィッチヘッドコーチが会見に出席。将来の球団を担うスターの獲得に喜びを見せ、記者たちとジョークを交わしつつ、ウェンバンヤマの入団について「とても興奮している」と語り始めた。

「ビクターにはビクターらしくいてほしい。私たちは彼を観察し続け、何が起こるかを見るつもりだ。それはマヌ(・ジノビリ)からも学んだことでね。選手を自分の思うとおりにすることなんてできないさ」

1位指名に喜びを見せたウェンバンヤマ(中央)[写真]=Getty Images

 ウェンバンヤマを型に当てはめるようなプレーヤーにせず、彼自身の進化を最優先すると語ったポポヴィッチHC。その一方で、ウェンバンヤマがリーグ最高峰のプレーヤーになれるよう、球団の総力を挙げてサポートしていくと話している。

「1位指名であろうと39位指名であろうと、我々は一人ひとりに対して、彼らが最高の成功を収めることができる環境を作る責任がある」

 ドラフト直後の電話で会話を弾ませていたポポヴィッチHCとウェンバンヤマだが、会見の時点では直接会っていなかった模様。これまで5度のリーグ制覇を成し遂げたスパーズの名将によると、球団のレジェンドであるティム・ダンカン、デイビッド・ロビンソンも、ポポヴィッチとともにウェンバンヤマと対面する予定だという。

 ウェンバンヤマは先日にLNBプロA(フランス)のプレーオフを終えたばかりで、ポポヴィッチHCは彼が十分に休めていないことを明かした。この夏に開催される「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」にフランス代表として出場するかは不透明だが、サマーリーグではプレーする方向のようだ。

約240センチのウイングスパンを持つウェンバンヤマ[写真]=Getty Images

 今シーズンは若手主体の構成で試合に臨み、22勝60敗でウェスタン・カンファレンスの最下位に沈んだスパーズ。それでもケルドン・ジョンソンデビン・バッセルジェレミー・ソーハンなど、地道な選手育成でチーム作りを模索してきた。

 かつての“常勝軍団”を取り戻すステップを着実に進めているスパーズ。ウェンバンヤマが加わった球団の新時代について、ポポヴィッチHCは次のように語った。

「ついに始まるよ」

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