2023.09.20
7月11日(現地時間10日、日付は以下同)。ポートランド・トレイルブレイザーズのジョー・クローニンGM(ゼネラルマネージャー)がネバダ州ラスベガスのトーマス&マックセンターで会見に応じた。
今夏のフリーエージェント(FA)戦線で、ブレイザーズは制限なしFAのジェレミー・グラントと再契約、制限付きFAだったマティース・サイブルの引き留めにも成功し、ドラフトでは1巡目全体3位でガードのスクート・ヘンダーソンを指名しており、戦力増強を図っている。
だが今月2日にフランチャイズプレーヤーのデイミアン・リラードがブレイザーズへトレード要求と報道。そこでクローニンGMは「我々はデイムへここにいてほしいと明確にしましたが、彼は今日ここを出ることを望み、ほかのどこかでプレーしたいと通達してきました」と声明を発表。
リラードが望んでいる移籍先は、昨シーズンのイースタン・カンファレンス王者のマイアミ・ヒート。ジミー・バトラー、バム・アデバヨという強固な核がおり、直近4シーズンでNBAファイナルへ2度、カンファレンス・ファイナルには3度も勝ち上がっている強豪チームだ。
先日、リラードの代理人を務めるアーロン・グッドウィンは「ジョーとポジティブな話し合いをした。そこで私はデイミアンが(ブレイザーズ側と)座って、マイアミと有意義な交渉をしたがっていると話した。ジョーとブレイザーズはそうしてくれると思う」と地元メディア『The Oregonian』へ語っていた。
ところが、トレード要求の報道から約2週間が経過した現在も、リラードのトレードトークはあまり進展がないというのが現状。ブレイザーズとヒートの2チーム間では難しく、第3、第4、あるいは第5のチームが絡んだ超大型トレードになる可能性も浮上している。
今月15日に33歳を迎えるリラードは、昨夏ブレイザーズと2年の延長契約を締結したことで、現行契約は最終年こそプレーヤーオプションながら、4年で総額2億ドル(約282億円)以上という莫大なサラリーということもあり、交渉に決着がつくまで長引くことになるとクローニンGMは言う。
「我々は辛抱強く、このチームにとってベストなことをやっていく。どのような決着を迎えるのかを見ていくことになるだろう。そしてそれが数カ月要するのであれば、数カ月間かかるということだ」
今シーズンのトレーニングキャンプ開始は10月4日と先日『ESPN』が報じているのだが、その時までにリラードのトレードがまとまるかどうかも現時点では微妙と言わざるを得ない。
ブレイザーズ、ヒート、そしてリラード。彼らにとってベストなトレードとなるべく、どんなチームが絡んでくるか、どのような見返りを手にすることになるかも気になるところだ。
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