2023.07.19

昨季ナゲッツで優勝を飾ったブルース・ブラウン「最もタフなシリーズはミネソタだった」

ナゲッツのブラウン(左)とウルブズのエドワーズ(右)[写真]=Getty Images
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ウェスト決勝第4戦の後半で失速したレブロンについては「彼はあの試合で60得点すべきだったのさ…」

 昨シーズン。デンバー・ナゲッツのフランチャイズ史上初優勝に貢献したブルース・ブラウンは、シックスマンとして攻防両面で活躍。「NBAプレーオフ2023」でも全20試合に出場し、平均12.0得点4.0リバウンド1.9アシスト1.1スティールを残した。

 今夏プレーヤーオプションを破棄して制限なしフリーエージェント(FA)となったブラウンは、チャンピオンチームとは再契約せず、インディアナ・ペイサーズと2年4500万ドル(約62億5500万円)という高額契約を結んで移籍。2018年のドラフト2巡目全体42位指名でNBA入りした26歳は、新天地ペイサーズの一員として今シーズンを迎える。

 そのブラウンが、7月18日(現地時間17日)にYouTubeへ公開された『Tidal League』とのインタビューで昨シーズンのプレーオフについて振り返っていた。

 ニコラ・ヨキッチジャマール・マレーというリーグ最高級のデュオを中心とした布陣でリーグを制したナゲッツは、ファーストラウンドでミネソタ・ティンバーウルブズを4勝1敗、続くカンファレンス・セミファイナルではフェニックス・サンズを4勝2敗で撃破。

 ロサンゼルス・レイカーズとのカンファレンス・ファイナルでは4戦負けなしのスウィープを達成し、イースタン・カンファレンスを勝ち上がってきたマイアミ・ヒートとの「NBAファイナル2023」を4勝1敗で制した。

 そこでブラウンは「僕たちにとって最もタフなシリーズとなったのはミネソタだった」と、1回戦の相手を挙げた。「アント(アンソニー・エドワーズ)がいて、すごく大柄なチームなんだ。マイク・コンリーにKAT(カール・アンソニー・タウンズ)、アントといういい選手がたくさんいた」と発言。

 昨シーズンのプレーオフで唯一のスウィープ決着となったこともあり、レイカーズについては「どの試合でも、僕らは全く負ける気がしなかったね」と口にしていた。

 ナゲッツはホームのボール・アリーナで迎えたシリーズ最初の2戦を制すと、敵地クリプトドットコム・アリーナで第3戦を11点差で制したことでNBAファイナル進出に王手をかけた。

「僕らは第3戦をモノにすると確信していた。で、相手は0勝3敗になったことで第4戦を取りにくる、よりいっそうハードなプレーをしてくると思っていた」とブラウン。

第4戦の前半でレブロンがナゲッツへ襲い掛かった[写真]=Getty Images

 ナゲッツの3勝0敗で迎えた第4戦。レイカーズはレブロン・ジェームズが序盤から爆走し、前半だけで31得点に4リバウンド4アシスト2スティールでチームを引っ張り、レイカーズが73-58でリードして試合を折り返した。

 だが後半に入ってナゲッツがすぐさま巻き返し、最後は113-111でナゲッツに軍配。「ブロンはガス欠状態にあった。前半に30得点くらいしていたけど、彼はあの試合で60得点すべきだったのさ…。(けど)彼は燃え尽きていたんだ」とブラウンは話していた。

 もちろん、これはあくまでブラウンが感じた印象であり、ヨキッチやマレー、あるいはマイケル・マローンHC(ヘッドコーチ)へ同じことを質問すれば、違った言葉が返ってくるかもしれない。ただ、シックスマンとしてナゲッツを支えた男には、ウルブズが最もタフな相手に映ったようだ。