2023.07.29

ヒートのユドニス・ハズレムが正式に引退「私は悔いなくゲームから離れることができる」

ヒートでキャリア20シーズンを戦い抜いたハズレム[写真]=Getty Images
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 7月29日(現地時間28日)。マイアミ・ヒート一筋20シーズンを戦い抜いたユドニス・ハズレムが、自身のインスタグラムアカウントを更新し、正式に引退を表明した。

「20年間だ…。この20年間がどんな意味を持つのか、言葉で表現するのは不可能だが、みんななら分かっているよな。私は悔いなくゲームから離れることができると言えるし、非常に恵まれていたと考えている。ドラフトされずに3度のチャンピオンになり、オールルーキーセカンドチーム、チームメート・オブ・ザ・イヤーとなり、NBAファイナルへ出場した史上最年長の選手となり、マイアミ・ヒートで最も長く在籍し、球団史上最多のリバウンド記録を保持することになったのだから」

 自身のインスタグラムでそう綴ったハズレムは、フロリダ州マイアミで生まれ育ち、マイアミ・シニア高校、フロリダ大学でプレーし、2003年にドラフト外でヒートへ入団し、バスケットボールキャリアをフロリダへ捧げてきた。

 203センチ106キロのパワーフォワード兼センターとして、レギュラーシーズン通算879試合(うち先発は501試合)で平均24.7分7.5得点6.6リバウンドを記録。プレーオフでは通算149試合の出場で平均21.5分5.6得点5.5リバウンドをマーク。2006、2012、2013年と、ヒートの優勝3度すべてに貢献したほか、在籍20シーズン、通算5791リバウンドで球団記録を保持している。

 キャリア終盤はコートに立つ機会が減少し、ベンチやロッカールームでリーダーシップを発揮し、“ヒート・カルチャー”の体現者としてチームに尽力。同一チームで20シーズンも在籍したのは、ダラス・マーベリックスのダーク・ノビツキー(21シーズン)、ロサンゼルス・レイカーズのコービー・ブライアント(20シーズン)に次いでNBA史上3人目の快挙。

 ハズレムはNBAキャリアのなかでオールスターやオールNBAチームに選出されたことがなければ、平均15.0得点以上をクリアしたこともない。だが攻防両面で常にハードにプレーし、ヒートという球団へ絶大な貢献をしてきただけに、背番号40はフランチャイズ史上6人目の永久欠番になる見込み。

 43歳まで現役を続け、ヒートの一員として20シーズンを戦い抜いたハズレム。これまでに見せてきた数えきれないほどの献身とその素晴らしいキャリアを祝福しつつ、「本当にありがとう」と伝えたい。

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