2023.09.09

インサイドのウッド加入のレイカーズ…スターターには八村塁を抜擢か

レイカーズのフロントコート陣に厚みを加えると言われる移籍のウッド [写真]=Getty Images
某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

 移籍市場は大きな動きが収まったかと思われた中、ロサンゼルス・レイカーズとクリスチャン・ウッドの契約は、タイトル争いに参加するであろう球団をいくらか身震いさせたに違いない。レブロン・ジェームズアンソニー・デイビス(以下AD)、オースティン・リーブスなど、優れた得点力を有するレイカーズだが、平均ダブルダブル級のバフォーマンス性能があり、35パーセント以上の3ポイント成功率が見込めるビッグマンの加入は、ダービン・ハムヘッドコーチに新たな選択肢を生み出すだろう。

 日本のファンで気になるのは、同様の役割が期待されている八村塁とのポジション争いだ。しかし、『The Athletic』によると、現時点では八村がAD、レブロンと共にスターティングに名を連ね、ウッドはベンチから1試合約20分のプレーを予定しているという。

「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」を欠場し、2023-24シーズンの準備に専念している八村。最近では、NBA史上最多得点者とトレーニングする姿も公開され、来季に向けて並々ならぬ情熱を注いでいる。


 現在25歳の八村は、2019年にドラフト9位でNBA入りを果たし、今シーズンはキャリア5年目に突入する。昨シーズンのレイカーズにおけるレギュラーシーズンの成績は9.6得点4.7リバウンド、3ポイント成功率29.7パーセントとなり、シーズン途中の加入を考慮しても成績は及第点止まり。しかし、プレイオフでは大きくステップアップを果たし、12.2得点3.6リバウンド、3ポイント成功率48.7パーセントをマーク。八村は、そのうち4試合で20得点以上を記録しており、リーブスと並ぶセカンダリースコアラーとして、自身の価値を証明した。

 一方のウッドについても、秘めた能力は誰もが認めている。直帰3シーズンの平均スタッツは、18.1得点8.9リバウンド、3ポイント成功率38.0パーセント。ダラス・マーベリックスでは、ルカ・ドンチッチに次ぐスターにこそなれなかったものの、貴重な得点源としてチームに貢献していた。

 レイカーズはAD、八村、ウッド、さらにはジャレッド・バンダービルトに、ジャクソン・ヘイズ、トレーン・プリンスなど、フロントコートの奥行きはリーグ屈指。また、デイビスを健康に保つという課題解決にもつながり、ケガへのプレッシャーは大きく軽減されることになるだろう。

 昨年のウェスタン・カンファレンス準優勝を上回るために、ロスターの準備は万全。八村とウッドが、チャンピオンリング獲得の鍵を握る。

八村の活躍も王座奪還に必要不可欠 [写真]=Getty Images


文=Meiji

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