2023.09.18

ヤニスがバックスと延長契約を締結するうえでカギを握るのはドリュー・ホリデーか?

バックスで主軸を務めるホリデー[写真]=Getty Images
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 2021年のNBAチャンピオン、ミルウォーキー・バックスは、フランチャイズプレーヤーのヤニス・アデトクンボが延長契約を結ぶかどうかで注目を集めている。

 というのも、8月25日(現地時間24日、日付は以下同)に『The New York Times』へ公開されたインタビューで、アデトクンボは「全員が同じ考えをもち、全員がチャンピオンシップを目指していて、自分と同じようにみんなが家族との時間を犠牲にしていることを知らないと、僕は最高の自分になれないだろう。そして、もしチームのことをそうだと感じられないなら、(延長契約に)サインはしない」と発言したからだ。

 アデトクンボは2025-26シーズンがプレーヤーオプションながら、2024-25シーズンまでバックスの契約下にいる。そして9月23日にバックスと3年1億7300万ドル(約254億3100万円)の超巨額な延長契約を結ぶ資格を手にする。

 だが現状としては、バックスが今シーズンにどんな結末を迎えるかがポイントになると言えるだろう。

 もっとも、『ESPN』のボビー・マークスは17日に『SiriusXM NBA Radio』へゲストとして出演した際、アデトクンボが延長契約を結ぶうえでカギを握る存在として、ドリュー・ホリデーを挙げていた。

「私はヤニス・アデトクンボが延長契約にサインするとは思えない。私が気にかけているのはドリュー・ホリデーに何が起こるかだ。それがXファクターになると思う。ホリデーが延長契約を結ぶ資格を手にするのは2月22日(日本時間23日)で、来年の夏に彼はフリーエージェント(FA)になる可能性がある。もしミルウォーキーが彼を失うことになれば、大変なことになる」

 ホリデーは来シーズンの契約がプレーヤーオプションのため、これを破棄すれば今シーズン終了後に制限なしFAとなる。バックスにはクリス・ミドルトンブルック・ロペスボビー・ポーティスといったコアメンバーが在籍しているとはいえ、ホリデーは覇権争いへ参戦するにあたって不可欠な選手なのは間違いない。

 もっとも、バックス在籍3年目を終えたホリデーは、今年5月26日に『AMP』の“Sideline Stroll with Ros”へ出演した際に、バックスでNBAキャリアを終えることを望んでいると話していた。

「そう、それが僕のプランなんだ。ここが大好きだし、チームメートたち、この組織のことも大好きでね。なかにはミルウォーキーのことを退屈な街だと思っている人がいるのは知っているよ。けど僕はこの街が大好きなんだ。僕の家族も気に入っているし、ミルウォーキーも僕のことをすごく大切にしてくれている。だから僕は本当に、どこにも行く気はないね」

 攻防両面で貴重な働きを見せるホリデーは、依然としてリーグ有数の2ウェイプレーヤー。バックスがアデトクンボとの延長契約を目指すうえでも、重要な選手と言えるだろう。

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