2023.09.28
8月25日(現地時間24日、日付は以下同)。現地メディア『The New York Times』へミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボのインタビューが公開された。
NBAキャリア10年目となった昨シーズン。アデトクンボは63試合の出場で平均32.1分31.1得点11.8リバウンド5.7アシストにフィールドゴール成功率55.3パーセントを記録し、オールスターとオールNBAファーストチームに選出。
チームはリーグベストの58勝24敗でレギュラーシーズンを終え、イースタン・カンファレンス第1シードとして「NBAプレーオフ2023」へ臨んだ。しかしながら、第8シードのマイアミ・ヒートの前に1勝4敗で敗れてポストシーズンから早々に姿を消していた。
ギリシャ出身の万能型フォワードは、2025-26シーズンがプレーヤーオプションながら、2024-25シーズンまでバックスの契約下にいる。そして9月23日にバックスと3年1億7300万ドル(約252億5800万円)の超巨額な延長契約を結ぶ資格を手にする。
だがそのインタビューで、アデトクンボは「全員が同じ考えをもち、全員がチャンピオンシップを目指していて、自分と同じようにみんなが家族との時間を犠牲にしていることを知らないと、僕は最高の自分になれないだろう。そして、もしチームのことをそうだと感じられないなら、(延長契約に)サインはしない」と話していた。
アデトクンボは2021年にリーグを制し、バックスへフランチャイズ史上2度目のチャンピオンシップをもたらし、自身はファイナルMVPに選出。だが翌2022年のプレーオフはカンファレンス・セミファイナル敗退、2023年は5年ぶりにファーストラウンドで敗れていた。
昨シーズン終了後、バックスはマイク・ブーデンホルザーHC(ヘッドコーチ)と決別し、エイドリアン・グリフィンを新たな指揮官として迎えた。クリス・ミドルトン、ブルック・ロペス、ジェイ・クラウダーと再契約を結び、マリーク・ビーズリーという新戦力も獲得。アデトクンボに加え、ドリュー・ホリデーやボビー・ポーティス、グレイソン・アレン、パット・カナトンも契約下におり、バックスは今シーズンも覇権争いへ参戦することが十分可能なロスターを形成している。
アデトクンボが心底欲するのはもちろん王座獲得だ。「チャンピオンシップを勝ち取ることが一番。2つ目のチャンピオンシップを勝ち取れずに、20年間も同じチームにいたくはない」とも話していたことから、バックスという球団、そしてチームメートたちのことを見たうえで、長期の延長契約締結の決断を下そうとしているということなのだろう。
現状を考えると、アデトクンボが延長契約を結ぶのは今シーズン開幕前ではなく、今シーズン終了後、キャリア11年目の最終着地点がどこになるかがポイントとなりそうだ。
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