2023.08.18

有名サッカー選手を買い漁るサウジアラビアの富豪チームにヤニス・アデトクンボが逆オファー?

2020年、パリ・サンジェルマンを訪問し、サッカーボールとユニフォームを手にするアデトクンボ [写真]=Getty Images
某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

 昨今、サッカー界ではサウジアラビアの“爆買い”が大きな話題を呼んでいる。莫大なオイルマネーを有する球団は、移籍市場の常識を遥かに上回る大金を用意して、クリスティアーノ・ロナウド(アル・ナスルFC)、カリム・ベンゼマ、エンゴロ・カンテ(ともにアル・イテハド)など、キャリアのピークを過ぎたトッププレーヤーを中東の地に集結させている。

 サウジアラビアの国内リーグで18回の優勝を誇る名門アル・ヒラルは、補強の一環として、サッカー界のトップスターであるキリアン・エムバペ(パリ・サンジェルマンFC)の獲得に乗り出していた。同クラブはフランス代表のストライカーに対して3億ユーロ(約470億円)という破格の移籍金を提示。エムバペは、所属チームとの関係性悪化も噂され、その金額から移籍の可能性も取り沙汰されたが、最終的に両者はテーブルにつくこともなく、この話は机上の空論に終わった。

サウジアラビアのアル・ヒラルに移籍したネイマール(左) [写真]=Getty Images

 そのアル・ヒラルとエムバペの一連のニュースには、とあるNBAスターも反応した。シーズンMVPを2度受賞したヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)は、エムバペと顔が似ているという理由から、アル・ヒラルに対して自身の獲得を提案。これはもちろん、SNS上でのジョークだったが、アル・ヒラルはアデトクンボの反応に誠意を持って感謝を示した。

 アル・ヒラルは、X(旧Twitter)でバックスの34番をメンションし、「あなたのジャージが用意できました。ヤニス、私たちの家族へようこそ」とのコメントを添えて、アデトクンボの名前入りユニフォームを公開。これにはファンたちもクラブのおもてなしに好感を示した。

 つぶやきを見たアデトクンボも、再びアル・ヒラルの投稿を引用リツイート。「サウジリーグのベストデュオだ!」のメッセージとともに、2年総額4億ユーロ(約632億円)という天文学的な数字で同チームに加入したネイマールとの2ショットを披露した。

 なお、サウジアラビアはサッカーが圧倒的な人気を誇るものの、バスケットボールも他競技と並び人気のある競技の一つ。仮にバスケットボールにもオイルマネーが投資されれば、いつの日かサウジアラビアにキャリア終盤のスーパースターが集結し、オールスターゲームのようなリーグが形成されるかもしれない。

文=Meiji

BASKETBALLKING VIDEO